ここのところ、芸能人の結婚ラッシュが続いていますよね。

たとえばお笑い芸人の狩野英孝が交際5年の一般女性と結婚したり、安めぐみが東MAXと結婚したり、ミュージシャンの「ゆず」なんて岩沢厚治が結婚して「お~ついにかー」と思っていたら相方の北川もつい先日、アナウンサーの高島彩と結婚ですよ!

他にも堀ちえみとか野村佑香とか……挙げていったらキリがないわけですが、なんでみんな急に結婚しだしたのかなと、そんなことをふと考えたわけです。

そして――これは何の根拠もないのですが――その理由は今年の天災にあるのかも? とふと思ったのです。

2011年は日本にとってかなりの"厄年"でしたよね。3月の東日本大震災、今も不安をまき散らし続けている福島の原発、さらに各地に被害をもたらした巨大な台風や、先の見えない不況etc...

特に震災に関しては都内でもかなりの揺れがあり、僕も上京してから初めてはっきりと一瞬ですが「死」を意識しました。とにかく怖かったし、しばらくは余震も続いて不安が消えませんでした。こうなると人間、嫌でも痛感します。「明日が来る保証なんてどこにもない」ということを。

そのとき思ったんですよね。「一人は嫌だな」と。

僕がそう思ったということは、つまりみんなそう思っているということで、そのことが空前の結婚ラッシュにつながっているんじゃないかと思うのです。ちょっとネガティブですが、最近の結婚ブームの原動力は「一人でいることの不安」なのです。

……さて、じゃあここで気になるのは「どういう人になれば、『この人と結婚したい!』と思ってもらえるのか」ですよね。

まず結婚の前段階となる「恋愛」において、「これをしていたら恋愛から遠のきそうと思うことランキング」を見てみましょう(COBS ONLINE調査)

【男性編】 Q.これをしていたら恋愛から遠のきそうと思うことを教えてください(複数回答)

1位 休日はヒゲをそらない 24.9%
1位 半年以上、新しい洋服を買っていない 24.9%
2位 流行のデートスポットやレストランに全く興味がない 24.6%
3位 ジャージで外出することに抵抗がない 24.2%
4位 仕事が第一、残業や休日出勤が多い 23.5%
5位 一人でいる時間がとても充実している 18.6%

【女性編】 Q.これをしていたら恋愛から遠のきそうと思うことを教えてください(複数回答)

1位 1カ月以上、部屋の掃除をしない 34.3%
2位 半年以上美容室には行っていない 31.6%
2位 一人でいる時間がとても充実している 31.6%
3位 半年以上、新しい洋服を買っていない 22.3%
3位 仕事が第一、残業や休日出勤が多い 22.3%
4位 すっぴんで外出することに抵抗がなくなった 21.6%
5位 冬場はむだ毛の処理を怠る、又はしない 20.6%

男女共に共通しているのは「半年以上、おしゃれをしていないこと」。あとは「仕事が第一」というのも理由に挙がっています。要するに「恋愛モード」に入っていなければ恋愛はできないよ、ということで至極まっとうな回答だと言えますね。このへんをちゃんとできていないのに恋人が欲しいというのは、働いていないのに「明日急に100万円振り込まれないかな~」というのと同じくらい無謀な願いです。

しかしながら、逆にこれらランキングの条件を満たしていれば「結婚したい!」と思ってもらえるかというと、そういうわけではありません。先ほど書いたように、最近の結婚ブームには「不安」が少なからず影響を与えています。ならば「結婚したい!」と思わせるには、この「不安」を取り除いてあげられる要素が必要になってくるはずです。別に休日にヒゲを剃ったり、毎月美容室に通っても不安は取り除けません。

……ということで提唱したいのが、普段は頼りなさそうだったりフラフラしていても実は芯がしっかりしている「おきあがりこぼし男子(女子)」(草食男子とか肉食男子とか果てはロールキャベツ男子とか、とりあえずネーミングしないといけない風潮みたいなので強引にひねり出しました)。

見た目は弱々しいもやしでも、逆にガイアが囁いている感じでも、どっちでもいいんです。性格だってツンデレでもヤンデレでも、「ヒヨコがかわいそうでオムライスが食べられないんです~」とか、そういうウザい天然でもいいんです。とにかくいざというときの"芯の強さ"や"動じない心"を持ち、それをきちんと見せていくこと。それは男女関係ないし、そういう強さを持つ人と結婚したいと僕も思います。

とはいえ現実には、そんな狭い条件に当てはまる人はなかなか見つかりません。さらにいうなら、出会ってすぐに相手の本質が見抜けるわけでもありません。気の合う人を見つけるためには、まずは何より出会いの数を増やすこと。そのためにはネットや結婚情報サービスなど、情報化社会ならではのツールをどんどん活用していくのが、結局はコスパ的にもベストなのかもしれませんね。