パナソニック株式会社は、10日、手洗いで洗浄したグラスと食器洗い乾燥機で洗浄したグラスで、ビールの「泡のキメ」、「泡のもち」、「味」にどこまで違いがあるか比較する実験結果を発表した。
実験概要は、レトルトカレーのルーと水を混ぜた桶にグラスを5時間浸け置き、一つを食洗機で洗浄から乾燥まで行い、もう一つを手洗いした後、洗浄後に布巾で水分を拭き取った。乾燥後、各グラスに一般的な缶ビールを注ぎ、「液体の気泡の有無」、「泡のキメ」、「泡のもち」、「味」を比較検証したというもの。 ※実施日:2011年9月14日(水) ※実験場所:パナソニック株式会社会議室
結果は、下記の写真から分かるように、食洗機で洗ったグラスの方が、液体の「気泡」が大幅に少なく、「泡のキメ」が細かく、「泡のもち」も良いことが分かった。
食洗機で洗ったグラスと手洗いしたグラスで差が出たのは、ビールの泡を消してしまう「汚れ」や「脂肪」が、手洗いではグラス内部に残るのに対し、食洗機では約70℃の熱湯洗浄で、完全に除くことができたためと考えられる。
さらに、プレミアム・モルツの開発に携わったサントリー酒類株式会社の角戸洋一(かくどよういち)氏も、自宅でおいしくビールを飲む方法の1つに、「キレイなグラス」をあげており、「グラスの内側に脂肪分などの汚れを付着していない方が、ビールの泡が細かくクリーミーになり、より美味しく飲める」とコメントしている。