厚生労働省は16日までに、悠香の「茶のしずく石鹸(せっけん)」のうち、2010年12月7日以前に販売していた加水分解コムギ末(水解小麦末)を配合した商品(以下、旧商品)で小麦アレルギーとなり、その後に、小麦含有食品(うどん、パンなど)を摂取して運動した際に息苦しさやじんましんなどのアレルギー症状(食物依存性・運動誘発性アレルギー)を起こした人が、10月17日までに380人いると、同社から報告を受けたことを明らかにした。

また、皮膚や目に異常が出るなど、食物依存性・運動誘発性アレルギー以外の副作用名での報告も91例あり、合計すると、「茶のしずく石鹸」旧商品による小麦アレルギー症状が出たと報告されたのは、471人となっている。

このうち、救急受診または入院が必要となったとされている重篤症例は66例あった。

厚生労働省では、悠香に対し、旧商品の自主回収及び使用者に対する注意喚起を指導し、2011年5月20日から、同社による自主回収などが行われている。同社の現在の商品には、小麦成分は含まれていないという。

さらに、厚生労働省は2011年8月、医薬関係者及び製造販売業者などからの報告の徹底について、同年9月、小麦由来成分を配合する医薬部外品及び化粧品への成分表示について、通知した。