米国時間の2011年11月15日、1971年に登場し、世界初のワンチップマイクロプロセッサとして知られる米Intel社の「Intel 4004」が、誕生40周年の節目を迎えた。Intelではこのことを記念し、貴重な写真やビデオ・インタビュー、各界代表のコメントなどをまとめたアニバーサリーページを公開している。
当時の4004プロセッサは、12平方mmのダイに、10μ(マイクロ)mプロセスルールで2300個のトランジスタを集積し、4ビットの演算能力を備えるというもので、電卓用のマイクロプロセッサとして開発された。これを今日のパーソナルコンピュータ向けマイクロプロセッサと比較すると、例えば先日発表されたばかりの「Sandy Bridge-E」では、ダイサイズが約434平方mm、トランジスタ数は約22億7000万個、プロセスルールは32n(ナノ)mと、40年を経たとはいえ、その大きな違いに驚かされる。
米IntelのCTO(最高技術責任者)、ジャスティン・ラトナー氏が、この40周年の節目にあわせて「次の40年間に起こる革新は、過去1万年に及ぶ人類史上で起きたあらゆる革新をすべて足し合わせた数と同等、もしくは上回ることでしょう」とコメントしている。同社では来年2012年の早々にも、新たな半導体技術を用いた、世界初の22nmプロセスルール採用によりさらに集積度を増したマイクロプロセッサ、「Ivy Bridge」(開発コードネーム)の投入を計画している。