11月12日、アニメ『機動戦士ガンダムUC episode4「重力の井戸の底で」』のイベント上映が全国12館にてスタートを切った。
公開初日に、新宿ピカデリーにて行われた舞台挨拶には、原作小説を手がけた作家の福井晴敏をはじめ、メインキャストが出揃い、満場のファンの前で収録時のエピソードなどを披露した。
内山昂輝(バナージ・リンクス役)
「毎回収録は大変なんですけど、完成品を見ると苦労もふっとぶ出来になっています。人物の表情の動きも細かいので、その映像の力に負けないように、丁寧な演技を心がけながらアフレコをやっています。4話はいつにも増してバナージが泣いたり喚いたり叫んだり、ジンネマンさんを蹴ったりと激しかったので大変だったんですが、シリーズ最高傑作と呼ばれる出来になっていたので、本当に苦労が吹っ飛びました。これからもシリーズは続いていくので、またがんばりたいと思います」
浪川大輔(リディ・マーセナス)
「(episode4は)ガンダムファンにはたまらないモビルスーツがたくさん出てきて、作る側も『こんなに出すんだ』というぐらいありました。録っているときは自分の役に必死すぎて、まわりが見えないこともあるんですけど、できあがったものを見て、本当に参加できてよかったなと思いましたし、たくさんの方が見てくれたことに感謝しています。最後までリディが魅力的になるように演じていきますので、これからも応援よろしくお願いします」
伊瀬茉莉也(ロニ・ガーベイ役)
「先ほど私も見させていただいてたんですけど、余韻がいまだに抜けません。ロニがあまりにも壮絶な宿命を背負って生きていたんだなということを感じて本当にウルウル来ちゃいました。(激しい戦闘で吐くシーンについて)監督が吐くことにもこだわりがあったので、何回か吐かせていただきました(笑)。(収録では)は頭で考えるより、感じるままに演じなければできないぐらいに追い詰められて、裸足になって髪を振り乱しながらやらせていただきました。私自身ガンダムという作品に出演するのが夢のひとつでした。ジオニストのみなさんに愛されるような、記憶に残るロニをがんばったつもりですので、どうぞ今後ともよろしくお願いします」
成田剣(ブライト・ノア役)
「episode4から参加させていただくことになり、思わずマイクの前で吐きそうになるぐらい緊張しました。プレッシャーがかなりすごかったので、なんとかがんばらなきゃいけないなと思ってやらせていただきました。(ブライト役は)とても尊敬する鈴置さんの代表作なので、とにかくこれからも大切に魂を受け継いで、自分なりのブライトになるようにこれからもがんばっていきたいと思います」
福井晴敏(ストーリー)
「ストーリーの福井です。episode5は5月公開と決まりましたので、間に合うようにがんばって作りたいと思います。(ロニについて)これからはジオニストのアイドルとして、みなさんにかわいがってもらえればと思います。(ブライトについて)こうやって聞いていても鈴置さんの姿が目に浮かぶというか、何気ないところが似てるんですよね。そっくりさんを募集したわけではなくて、たまたまバシッとはまる成田さんが来てくれたというのは『UC』にとって大きな財産になりました。4話まで見ていただいてみなさんの心に『終わるのか?』という疑問がよぎっていると思いますが、終わらせるいい方法を思いつきました。次回の5話の公開のときに発表しますから楽しみにしておいてください」
『機動戦士ガンダムUC』episode4は、イベント上映のほか、「PlayStation(R)Store」「J:COMオンデマンド」「MOVIE SPLASH」「LISMO Video Store」でも先行有料配信を実施中。Blu-ray、DVDの一般発売は12月2日となっている。観客、関係者ともに「シリーズ最高傑作」と口を揃える名エピソードだけに、ガンダムファンは見逃さないでほしい。
宇宙での激闘を経て、ついに地上に降り立ったユニコーンガンダム。運命に翻弄されるバナージの行く手に地球の重力のみならず、ジオン残党が立ちはだかる…… |
『UC』のみならず、歴代ガンダム作品でも屈指の戦闘シーンとして、早くも評判の高いepisode4。過去作品に登場した、マニアックなモビルスーツが激闘を繰り広げる |
ストーリー
『ラプラスの箱』を巡る争乱が地上に波及。連邦政府首都ダカールが戦禍に見舞われた。地球連邦政府の中心人物であるローナン・マーセナスは、『箱』の開放を阻止するため、ロンド・ベル隊司令ブライト・ノアに接触する。一方、地球へ降下したバナージは、『箱』への新たな情報を開示する場所、トリントン基地を目指す。だが、ジオン残党の怨念はMA《シャンブロ》を駆るロニを殺戮へと駆り立ててしまうのだった――。
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