リコーは15日、コンパクトボディで10.7倍ズームが可能なデジタルカメラ「CX6」を発表した。12月3日発売予定で価格はオープン。推定市場価格は45,000円前後となっている。
従来モデル「CX5」と同様に、コンパクト・薄型のボディながら焦点距離28~300mm(35mmフィルム換算時、以下同じ)の10.7倍ズームが可能なレンズを搭載するモデル。コンパクト機では遅くなりがちなAF速度を、0.1秒にまで短縮した(広角撮影時、望遠撮影時ともに)。
さらに、撮影を便利に行うための機能として、「ズームアシストモニター」機能を搭載。これは、焦点距離93mm以上の望遠撮影時に85mm相当の画角の画像を同時に表示させ、ズーム箇所の周辺を確認できる機能だ。
また、ボケ味を調整して撮りたい際などに便利な絞り優先モードや、被写体の動きが速い際に有効なシャッタースピード優先モードも搭載。より多彩な撮影ニーズに応えられるようになっている。その他、1,280×720ドットのHD動画撮影や、連写時にも焦点を固定せず1枚ずつ合焦する「AF連写」などが新たに搭載された。
主な仕様は次の通り。撮像素子は有効約1,000万画素1/2.3型CMOSセンサーで、レンズのF値はF3.5~F5.6、マクロ撮影は広角端で約1cm~、望遠端で約28cm~となっている。なお、ズームは画質劣化を抑えてデジタルズームを行う最大2倍の超解像ズームが可能だ(光学ズーム併用で最大21.4倍)。感度はISO100~ISO3200に対応し、背面のモニターはCX5に比べて1.7倍程度明るい新開発の3型・約123万ドット液晶を採用している。
記録メディアはSD/SDHCカード(Eye-Fiカード含む)に対応するほか、内蔵メモリ(約40MB)への記録も可能だ。バッテリーはリチウムイオン充電池となっており、CIPA規格準拠で約260枚撮影できる。
サイズはW103.9×D28.5×H58.9mm、重量はバッテリーとメモリカードを含む状態で約201g、本体のみで約180gとなっている。