JR東日本水戸支社は12日、「勝田車両センター50周年ふれあいまつり」を開催した。会場には来春デビュー予定のE657系のほか、JR常磐線を走る特急車両が集結した。
勝田車両センターは茨城県ひたちなか市のJR常磐線沿いにあり、今年4月に開所50周年を迎えたとのこと。
これを記念した行われた同イベントでは、車両展示をはじめ、特急「フレッシュひたち」に使用されるE653系の運転台乗車撮影会、ミニSL乗車会、パネル展、ボンネット型485車両の「特急ひたち」ヘッドマークのオークション販売などが行われた。会場は多くの来場者で大盛況となった。
車両展示の中でも最も注目を集めたのが、新型特急車両E657系。「Dynamic & Smooth」をテーマに特急らしい貫禄を持ちつつ、軽快さもあわせ持つ外観となった。車体色は「白梅・紅梅」をイメージし、わずかに赤みがかった白を基調に、窓下には紅梅色をあしらった。
インテリアデザインは木目とグレーの組み合わせを基調とし、落ち着きのある室内空間に。空気清浄機の設置で快適な環境を保つだけでなく、各座席にパソコンを置けるテーブルとコンセントを設置し、WiMAXを用いたブロードバンド環境を構築するなど、ビジネス利用にも対応するという。
E657系特急形交直流電車の新造両数は160両(10両×16編成)を予定しており、2012年春より常磐線の上野~いわき間に投入される。来年秋以降、上野駅発着の常磐線定期特急列車はすべて同車両に置き換えられる予定とのこと。現在、特急「スーパーひたち」や「フレッシュひたち」で活躍中の特急用車両、651系やE653系の今後の去就も注目される。