文部科学省は10日、10月31日に目黒区内の個人宅の木箱から放射線が検出された旨の連絡があり、11月9日に調査を行った結果、ラジウム226・370メガベクレルの放射線源が確認され、専門業者への引渡しが行われたと発表した。
発見場所は目黒区東山。核種はラジウム226で、数量は370メガベクレル。放射線源(直径約3ミリメートル、長さ約2センチメートル)が金属容器(直径約11センチメートル、長さ約17センチメートル)に入れられ、木箱(約21センチメートル×約21センチメートル×約27センチメートル)に入れられている状態だった。
10月31日午前、目黒区の個人から文部科学省に対して、50年ほど前からある木箱から放射線が検出された旨の連絡があった。これを受け、同省からその個人に対し、近寄らないように伝えるとともに、専門業者に依頼して詳細な調査を行うよう要請。
11月9日午後、専門業者が調査を行い、放射線源がラジウム226であることを確認。また、木箱表面で約250マイクロシーベルト毎時、木箱表面から1メートル離れた場所で約6マイクロシーベルト毎時であり、同個人宅内で汚染は確認されなかったという。同日夕、同放射線源の専門業者への引渡しが行われた。
放射線による影響などについて、文部科学省では、木箱から1メートル離れた場所での放射線量は約6マイクロシーベルト毎時、室外においてはバックグラウンドレベルであり、「隣家などにおける放射線障害のおそれはない」としている。