米Motorola Mobilityは11月3日(欧州時間)、同社Androidタブレットの新製品「Motorola XOOM 2」と「Motorola XOOM 2 Media Edition」の2種類を発表した。XOOM 2は従来と同じ10.1インチタッチスクリーンを採用しながら、厚さと重量が2~3割ほど減ったスリム筐体を採用している点が特徴となる。またMedia Editionは8.2インチの小型版となっており、より可搬性が向上している。まず英国とアイルランドで11月中旬にそれぞれWi-Fi版が先行投入される見込み。

Motorola XOOM 2

Motorola XOOM 2 Media Edition

サイズや重量こそ異なるものの、XOOM 2とMedia Editionの基本スペックはほぼ同一だ。プロセッサは従来のデュアルコア1GHzから、デュアルコア1.2GHzへとスペックアップしており、搭載OSもAndroid 3.2となっている。DRAM容量は1GBで、内蔵ストレージは16GBと従来のXOOMの半分となった。またLEDフラッシュ付きカメラは背面が500万画素で、前面が130万画素となっている(従来モデルのフロントカメラは200万画素)。両者の違いは前述のように10.1インチと8.2インチのディスプレイサイズに加え、本体サイズや重量の違いになって現れている。またMedia Editionは筐体が小型になったこともあり、XOOM 2の10時間以上というバッテリ駆動時間に対し、6時間以上と若干短くなっている。前面パネルがゴリラガラス加工というのは共通だ。XOOM 2シリーズならではの特徴として、MotoCastとMOTOPRINTというアプリがプリインストールされており、手軽にメディアファイルをストリーミングできたり、プリンタへのデータ送信で印刷が可能になっている点が挙げられる。そのほかモデル間の違いを列挙した詳細スペックは下記を参照するといいだろう。

Motorola XOOM 2
Motorola XOOM 2 Media Edition
プロセッサ
デュアルコア1.2GHz
OS
Android 3.2 Honeycomb
ディスプレイ
10.1インチ
8.2インチ
カメラ
500万画素(背面)/130万画素(前面)
メモリ
1GB RAM/16GB内蔵ストレージ
バッテリ駆動時間
10時間以上
6時間以上
サイズ
253.9×173.6×8.8mm
139×216×8.99mm
重量
599g
386g

なお、価格についてはプレスリリースでの発表時点では公表されていなかったが、CNETなど複数の媒体がMotorolaからのコメントを紹介している。それによれば、Wi-Fi版のXOOM 2が380ポンド、Media Editionが330ポンドとなっている。16GB搭載のWi-Fi版iPad 2が399ポンドであり、初代XOOMが449ポンドだったことを考えれば、幾分か安くなっているといえる。ただ、米国では初代XOOMのストレージ容量を半分の16GBに減らした廉価版の「Motorola XOOM Family Edition」が379ドルで提供されているなど(通貨換算で約240ポンド )、XOOM 2はリフレッシュ版ながら後発としてはいささか割高感がある。年末商戦向けの製品だが、おそらく価格設定がポイントになるとみられ、今後在庫整理へと向かう初代XOOMがディスカウント提供されるのと合わせ、どれだけ店頭での割引き販売が行われるかに注目が集まるかもしれない。


(提供:AndroWire編集部)