シャープは、プラズマクラスター搭載の乾燥機「DI-AD1S」を11月22日に発売する。価格はオープン、推定市場価格は25,000円前後だ。
独自のイオン発生技術「プラズマクラスター」関連製品を次々と発売しているシャープ。このほど発売される製品は、乾燥機にプラズマクラスター発生機能を搭載した。温風を発生させ、衣類や布団、靴を乾燥させる機能にプラズマクラスターを組み合わせることで、除菌と脱臭・消臭といった効果も付加するなど、乾燥機を利用する機会をより広げることができる。
プラズマクラスター機能は、「高濃度プラズマクラスター7000」を搭載。1立方cmあたり25,000個のイオンを発生させる単体のイオン発生機よりは低いが、加湿空気清浄機や洗濯機などのプラズマクラスター搭載の他の家電製品と同じ濃度を確保した。付属のロングホースで温風とイオンの吹き出し方向を自由に調整できるため、エリアを限定するなどして集中的に効率よくイオンを吹きつけることも可能だ。
付属品としては、布団乾燥用に「Wサイズ乾燥マット」を同梱。長さ175cm、幅116cmのダブルサイズの布団にも対応するマットで、2カ所の送風口とメッシュ構造の採用により、効率的に温風とイオンを全体に行き渡らせられる。布団乾燥時間は約60分、電気代は強運転で11円、弱運転で6円程度。また、60度の温風で約4時間の運転でダニ対策も可能(ダニは50度以上で死滅するとされる)。プラズマクラスターの効果でダニの死骸や糞といったアレル物質の作用も低減してくれる。
また、部屋干し用の「衣類乾燥カバー」も付属する。ハンガーなどに吊るした衣類をすっぽりと覆い、乾燥機のノズルを直接挿し込むことで集中的に温風とイオンを放出し、脱水後のワイシャツ2枚、半袖肌着2枚、トランクス2枚、靴下2足を約2時間で乾燥できるという。花粉対策や梅雨、冬季の部屋干しの際など、場所を問わずに、干した衣類にカバーをかぶせるだけで手間なく素早く乾燥させられる。一部の洗濯物だけを急いで集中的に乾かしたい場合などに重宝しそうだ。プラズマクラスターの効果で生乾き臭を抑えることができるのもユーザーにとってはありがたい。
さらに、「ブーツ乾燥アタッチメント」も付属。縦長のブーツへの送風を効率的にするアタッチメントで、ブーツだけでなくスニーカーも脱臭しながら乾燥できる。温風と冷風とを切り替えられるので、革靴の乾燥・脱臭にも使える。
シャープによると、イオン発生機の中でもプラスとマイナスイオンを放出できるのはプラズマクラスターの特許とのこと。プラスとマイナスイオンを発生させることにより、静電気の発生を抑えることができ、空気が乾燥して静電気の発生が多い冬場はクローゼットなどで利用するのも有効だとアピールする。
本体サイズはW29×D155×H34.9cm、重量は約3kg。転倒時運転停止装置や過度な高温を抑える温度過昇防止サーモを備えるなど、安全性にも配慮がされている。
報道関係者向けに行われた発表会には、シャープ 健康・環境システム事業本部 プラズマクラスター機器事業部 商品企画部長の冨田昌志氏が登壇。同氏は「シャープは、自然界と同じ安全なプラスとマイナスのイオンを放出するプラズマクラスター技術を2000年に発明、製品を発売した。以来、既に12品目の関連製品を展開している」とプラズマクラスターの歴史に触れたうえで、「プラズマクラスターの効果を生活の中でもっと活かしたいという思いで、本製品では今までにはなかった提案を実現した。乾燥機にプラズマクラスターの機能を加えることにより、ユーザー次第でさまざまな使い方ができると思う」と新製品への期待を語っている。