「2011東京インターナショナルオーディオショウ」が11月5日まで、有楽町の東京国際フォーラムで開催中だ。開催時刻は4日が10:00~19:00、5日は10:00~17:00となっている。

インターナショナルオーディオショウは、インポートブランドを中心としたオーディオ機器の展示・試聴会で、国内最大級のオーディオ体験イベント。インポートブランドが中心ではあるが、ラックスマンやアキュフェーズ、エソテリックなど、国内のブランドも出展している。会場は、普段は会議室として使用されている国際フォーラムGブロックで、各部屋に、それぞれのメーカー、輸入代理店が試聴会場を併設したしたブースを設けている。ここでは、気になったブースをいくつか紹介したい。

7階にあるデノンブースは、3日に世界同時発表となったDALIの新作スピーカー「EPICON 6」が中心だ。EPICON 6は、DALIブランドの新しいフラッグシップモデルとなる、フロア型のスピーカー。同ブースでは、ネットワークオーディオプレーヤー「DNP-720SE」を使用しての試聴などが行われている。なお、ハイクオリティなエントリーモデル「ZENSOR」シリーズの登場以来、オーディオファン以外にも急速に知名度を上げてきているDALIだが、ZENSORシリーズは展示のみで、今回は試聴のための時間は設けられていない。

DALIの新フラッグシップ「EPICON 6」の試聴が行われているDENONブース

「EPICON 6」の試作モデルも展示されている

ZENSORシリーは展示のみが行われている

4階にはハーマンインターナショナルのブースがあり、402号室では「S4700」、403号室では「STUDIO 5」シリーズや「4306」などコンパクトタイプのスピーカーの試聴が行える。「STUDIO 5」シリーズは、小口径ウーファーユニットとコンプレッションドライバー&縦型ホーンを小容量キャビネットに組み込んだホームエンターテインメント向けのスピーカーだ。試聴が行われている「STUDIO 530CH」は、同社のスピーカーとしてはエントリークラスだが、仕様から予想できるユニット間の繋がりの良さや定位だけではなく、高密度な中域に支えられたサウンドが好印象だ。4306は先日の発表時、「4305H」の後継モデルとされていたが、その後に4305Hの継続販売が決まったため、4035Hの上位グレードのモデルという位置付けとなった。なお、会場に設置されている4306はチューニング段階のもので、同社が本来目指しているレベルのサウンドにはまだ届いていないとのことだ。

なかなか手が届かないハイエンドモデル「S4700」だけでなく、コンパクトな普及クラスのスピーカーも試聴可能なハーマンインターナショナルブース

同じく4階の408号室にあるラックスマンのブースでは、先月14日に発表したプリメインアンプ「L-505uX」をメインとした試聴が行われており。新世代「X」シリーズのサウンドをじっくり聴くことができる。また、3月に発売された「CL38u」「MQ-88u」の試聴も実施。アナログのターンテーブルとの組み合わせで、管球アンプのサウンドを聴くことができる。さらに同ブースでは、パラレルPP構成のソリッドステートプリメインアンプ「L-305」が参考出品されている。まだガラスケースに入れられた状態で触れることはできないが、L-305は2012年春の発売が予定されている。価格は30~35万円程度になる見込みだ。

最新モデル「L-505uX」のサウンドを体験できるラックスマンブース

参考出品の「L-305」

これら以外にも、興味深いブースが数多くある。会期は5日まで。5日は混雑が予想されるが、ここでしか聴くことができないサウンドも多いので、オーディオに興味のある方は、ぜひ出かけてみてはいかがだろうか。