タクシー事業を展開するフジタクシーグループは2日、スマートフォンを利用したタクシー向け配車管理システム「SMART」の本格導入を開始し、ソフトバンクモバイルのスマートフォン「SoftBank X02T」を500台導入したと発表した。タクシー無線などの専用機器を使った従来の配車管理システムからSMARTに全面移行する。
SMARTは、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズが開発した配車管理システム。Windows Mobileベースのスマートフォンとモバイルネットワークを活用し、配車業務や待機中の車両管理、将来的にはナビゲーションや料金決済のシステムまで、運行時に必要なすべての業務機能をワンストップで構築、提供することができるという。加えて、今後はタクシー内の計装機器や決済などさまざまなシステムとの連動機能を提供するほか、Windows Mobileだけでなく、他のプラットフォームのスマートフォンへの拡張についても検討するとしている。
なおフジタクシーは、SMARTへの全面移行の理由として、同社の実車で、2010年11月から4カ月にわたり端末操作や運用面の実証実験を行った結果、業務効率の改善に大きな効果があることを確認したためと説明している。従来のタクシー無線を使った配車業務と比較して配車時間を最大約10分の1に短縮することができたのこと。
(提供:AndroWire編集部)