金融庁はこのほど、預金口座の不正利用に関する情報提供件数について発表した。これによると、2011年7月1日から9月30日までに金融庁及び全国の財務局等において、金融機関及び警察当局へ情報提供を行った件数は1,445件だった。

金融庁では、預金口座を利用した悪質な事例が大きな社会問題となっていることを踏まえ、預金口座の不正利用に関する情報について、情報入手先から同意を得ている場合には、明らかに信憑性を欠くと認められる場合を除き、口座が開設されている金融機関及び警察当局への情報提供を速やかに実施することとしている。また、その情報提供件数などについては、四半期ごとに公表することとしている。

これによると、2011年7月1日~9月30日に金融庁及び全国の財務局などにおいて、金融機関及び警察当局へ情報提供を行った件数は1,445件で、2011年4月~6月の1,087件に比べて33%増と急増した。

このうち、都銀・長信銀・信託から新生銀行、あおぞら銀行を除いた主要行は469件となり、全体の3分の1弱を占めた。