小回り抜群のサイクロンクリーナー
家族ができて早10数年。子どもたちがまだ小さいうちは「いつか汚さなくなるだろう」と思っていたものの、そんなことはまったくありませんでした。
アレルギーの心配もあり、仕事で毎日は無理でも、ぞうきんがけと一日おきの掃除機は必須。最近では子どもたちがぞうきんがけを手伝ってくれるので助かるようになったけど、掃除の手抜きはまだまだできない状況です。……ふぅ。
そんなわが家で使用していた掃除機は、2009年に購入した国産のサイクロンタイプ。小型で小回りが利き、ゴミをこまめに捨てられるところがお気に入りでした。でも「もっと吸引力があれば……」と思う場面が多々あり、仕上げのぞうきんがけは欠かせない……。というわけで、残念ながら大満足には、あと一歩及ばずといった感じ。
そんな中、出会ったのがこの「DC36 カーボンファイバータービンヘッド」。ダイソンと言えば、スタイリッシュな本体デザインもさることながら、吸引力抜群で性能もすばらしいという、あこがれのアイテム。
ただ、マンション暮らしで身長140cm台の小型人間の私にとって「大きくて重くてうるさい」という印象。どんなによくても、使いこなせなければ意味がないですよね。でも、スゴイ吸引力を保持しつつ、本体もコンパクトだと聞けば、飛びつかないはずがありません。
とはいうものの、貧乏な私。「お高いんでしょ?」と値段のことが気になります。ほぼ毎日使うものだけど、やっぱりコストパフォーマンスは大切。早速調べてみたところ、ダイソンは余裕の2年保証が標準装備。
しかも付属のノズルが6種もついています。
フトンツールはアレルギー持ちの子どもがいる家庭にとっては必須アイテムだし、障子や襖(ふすま)なども掃除できる「ソフトブラシツール」までついていて、至れり尽くせり。かなりの戦力になることに間違いなし。
これで大掃除も大助かりしそうです。そしてやっぱり、何よりもスタイリッシュ。品質がよくて保証もバッチリ、長く使えるのであれば高い買い物ではない。そこで早速、ダイソンオンラインストアから、DC36をゲットしました。
小さい! かわいい! すいすいついてくる
まずは大きさをチェック。これまで使っていた掃除機と比べると、やはり大きめですが、本体そのものはA4用紙と比べるとそこまで大差ないコンパクトな大きさ。
さてさて、組み立てて早速掃除開始! 「タービンヘッドが重たそう」と思ったけれど、ひとたびスイッチを入れれば、滑るように床の上を走ってくれます。その秘密は、Ballテクノロジーとセントラル ステアリング構造。本体のボールのような部分にモーターを詰め込み、重心が低くなっているから軽い動きを実現してくれてるのだとか。
なるほど。本体は重さをほとんど感じることなくこまめに着いてきてくれて感心します。 前後の動きは片手でも余裕シャクシャク。
回転の中心が本体中央部にある上、パイプの接続部分の可動域が広いから、本体自体を無理に方向転換してみても、本体も転がらず余裕の安定感。家具はもちろんイスにも引っかからない! まあるいボディも相まって、なんだかペットを散歩させているような気分になったりして。
サイクロン型掃除機なのにうるさくない! 感動の新設計とは?
掃除中、ひそかに問題なのは、音で電話の着信音やチャイムが聞こえなくなってしまうこと。マンション住まいだから、もともと深夜や早朝に掃除機をかけることはないけれど、掃除機をかけているせいで宅配物が再配達になってしまったことは数知れず……。
音はサイクロン式の宿命とも言われるぐらいだから、ある程度は仕方ないとあきらめてました。でもDC36なら、その点も問題なし。音や振動を吸収する緩衝材をボール内に入れただけでなく、気流の経路にも気を使い、運転音を低減すべくDC36のために再設計したというだけのことはあります。
スゴイ!
掃除機中でもちゃんとチャイムが聞こえて、宅配便を受け取ることができました。
強力なブラシツールで完ぺき掃除! クリーンな排気も嬉しい
「DC36 カーボンファイバー タービンヘッド」に搭載されているのは、「導電性カーボンファイバーブラシ搭載タービンヘッド」。空気の流れでブラシが回転し、ゴミをしっかりかきだしてくれるスグレモノです。
最もこの恩恵を実感するのは、じゅうたん。これまでは何度もかけなければイマイチきれいにならなかった毛足の長いじゅうたんはもちろん、ラグの上も、DC36なら「弱モード」でも1往復でOKなんです! しゃがんでよーく確認してみても、髪の毛の取り残しもゼロでした。
ブラシの回転をオフにすれば、フローリング&畳モード。カーボンファイバーブラシがフローリングのホコリもきれいにしてくれて、こちらもあっという間にすっきり。吸引力がスゴイので、畳の目に沿ってかけたほうがよさそうです。おお、と思わずタービンブラシをのぞき込んでしまいましたよ。
さらに、ヘッドの可動角度が柔軟なので、ベッド下もヘッドを変えずに掃除可能。8段階に伸びる伸縮式パイプを伸ばして使う天井掃除も、へたらずにしっかり天井に密着してくれます。どうしてもタービンブラシは高さがあるので、低すぎる場所は引っかかっちゃう。そんなときは……。「フレキシブル隙間ノズル」登場! 長さの調節もでき、届きにくかった奥の奥、隅々まできれいにすることができました。
あと、掃除機をかけているときに気づいたのだけど、DC36はなぜか排気が少ないみたい。これまでの掃除機は、掃除中に窓を開けなければ大変だったのに、今回うっかり窓を開け忘れていたにもかかわらず、それに気づかないほど。
なんでもダイソンの掃除機は、ホコリやカビの胞子など、0.5ミクロンまでの微細な粒子を捕らえ続けてくれているのだとか。しかもフィルターは取り換える必要がなく、4年に一度の水洗いでOK……ってこれスゴイ。
ゴミをためる透明なケースだって、もちろん水洗いOK! やっぱり気になったときに水でザブザブ洗えるのはやはり魅力です。せっかく部屋をきれいにしたんだもん、掃除機もきれいに保ちたいですよね。吸い取ったゴミもワンプッシュで捨てられるのは、なんだか達成感もあるしやっぱり気持ちいい!
最後に、国産の掃除機に吸い取ってもらったゴミを写真に撮っておき、DC36で掃除をした場合のゴミの量を、比べてみました。……並べてみて、思わずゴクリ。どちらも一日おき、まったく同じように掃除をしたのに、こんなにゴミの量が違うとは、驚きです。
やっぱり吸引力って大切だなぁ、とあらためてしみじみいたしました。これならふき掃除をしなくても大丈夫かも! とはいえ小柄な私には少しヘッドが重かったので、普段のざっくりとした掃除はこれまでの掃除機を、DC36は週末のしっかり掃除や、大掃除に活躍してもらおうと思います。
(文/エフスタイル)