日本自動車連盟(JAF)は現在、ダミー人形を使った自転車の衝突テスト映像を同連盟Webサイトにて公開している。

自転車は道路交通法上、軽車両に分類され、交通ルールに従って車道の左側を通行するのが原則だが、状況により歩道走行が認められている場合もあるため、「車両であるという認識の欠如を生む要因の一つとも考えられる」(同連盟)。

同連盟では、近年増加中の自転車事故を防止するため、自転車利用者が軽車両である意識を持って、交通ルールを遵守するよう衝突テスト映像を公開している。

映像は、実験「自転車と車の衝突」「自転車と歩行者の衝突」の2種類を用意。このうち「自転車と車の衝突」では、ダミー人形(78kg)を乗せた自転車(16kg)を時速20kgで走行させ、時速40kmの自動車と出会い頭の形態で衝突させる実験を行っている。

一方、「自転車と歩行者の衝突」では、ダミー人形(78kg)を乗せた自転車(17kg)を時速20kmで走らせ、歩行者に見立てたダミー人形(78kg)に背後から衝突させている。

「自転車と車の衝突」(出典:日本自動車連盟Webサイト)自転車は15mはね飛ばされ、ダミー人形はボンネットに乗り上げて頭からフロントガラスに突っ込む形に

「自転車と歩行者の衝突」(出典:日本自動車連盟Webサイト)自転車の乗員が飛びかかる格好になり、歩行者ダミーは0.8秒後に1.5m押し出されて路面に叩きつけられた