第24回東京国際映画祭で特別上映された日中友好40周年記念作品『明日に架ける愛』の舞台挨拶が28日に行われ、元モーニング娘。で主演の市井紗耶香、アレックス・ルー、八千草薫、香月秀之監督、そして主題歌を担当した倉木麻衣が登壇した。
ファッションデザイナーとして働くシングルマザー・悠子を演じた市井は、自身も2人の子どもの母親であり、6月に離婚が報じられた。そんな経緯もあり、「悠子の子どもを育てながら働くという設定がすごく自分に重なりました。子どもを育てるのは大変だけど教わることもたくさんあります。あらためて、子どもの大切さ、愛おしさを実感できました」とコメントした。
悠子の祖母で中国残留日本人孤児だった茂子役の八千草薫は「映画の中の『子どもを育てることは命をつないでいくことなんだよ』という台詞が心に残っています。自分がいなくなっても子どもが命をつないでいってくれるのはとても嬉しい。中国の方とは肌の色も似ているし、どこかでつながっているのかもしれませんね」と、この作品のテーマである”受け継がれていく命”に言及。
スペシャルゲストとして、この日が誕生日だという倉木麻衣が登場。主題歌として詞を書き下ろした「Brave your heart」をアレックス・ルーとデュエットした。
舞台挨拶終了後の囲み取材では、ちょうどこの日週刊誌に掲載された中澤裕子の熱愛発覚について質問が飛んだ。ご存じですか、と訊かれると「えーっ! 全然知りませんでした」と驚愕。「やー……でも、ほんと、裕ちゃんが楽しければ、みんなが幸せだったらいいと思います」と戸惑いながらも祝福した。自身の次の恋に関しては「恋はしたいですよー。でも今は子どもがいちばん大切なので」と母親らしい受け答えで締めくくった。
日中友好40周年記念作品『明日に架ける愛』は2012年3月公開。