米Googleは10月25日 (現地時間)、Webブラウザ「Chrome 15」の安定版(Windows/Mac/Linux/Chrome Frame)をリリースした。「新しいタブページ」が刷新され、Chrome Webアプリケーションの置き場所をセクション分けできるようになった。また18件の脆弱性が修正された。
Chrome 15の新しいタブページでは、タブページ内にセクションを作り、セクションを切り換えながらChrome Webアプリや頻繁に利用するWebページにアクセスする。標準状態のセクションは「アプリケーション」と「よくアクセスするページ」の2つ。画面下に配置されたバーにセクションのラベルボタンが並んでおり、余白部分にアプリのアイコンをドロップすることで新しいセクションを追加できる。既存の別のセクションにドロップすると、アプリがそのセクションに移動する。ラベルボタンをダブルクリックするとラベル名の変更が可能。セクション間は、ラベルボタン、またはページ横の矢印をクリックして移動する。スワイプを用いられる場合は、スワイプでの移動も可能だ。
セクション分けによって、新しいタブページのメイン画面にはアプリのアイコンのみ、またはよくアクセスするページのサムネイルのみが並ぶ形になる。以前のようにアプリのアイコンをドラッグ&ドロップで並べ換えて整理するだけでなく、「プロダクティビティ」「ユーティリティ」というようにアプリの種類ごとにセクションを設けてアプリを管理できるため、従来よりも目的のアプリなどを見つけやすくなった。また、アプリのアイコンやよくアクセスするページのサムネイルをページ下部分にドラッグすると、画面下バーの右端にゴミ箱が現れ、ゴミ箱へのドロップでも削除できるようになった。よりパソコンのデスクトップに近い感覚でWebアプリを管理できる。
Chrome WebアプリケーションやChrome用の拡張機能をChromeユーザーが入手する場であるChrome Web Storeのデザインも改良された。アプリケーションや拡張機能がイメージタイルで並び、ユーザーはスクロールしながらすばやくストアの各セクションに並ぶ数多くのアプリ/拡張機能をチェックできる。タイル上でカーソルをホバリングさせると、概要/レーティング/追加ボタンのタイルが現れ、各アプリ/拡張機能のページに移動することなくタイルから直接Chromeに追加できる。
Chrome 15での脆弱性の修正は18件で、Chrome 14リリース時の32件よりも少ないが、レーティングが「High」のものが11件含まれる。そのためバグ報告プログラムの協力者に支払った金額が26,511ドルと過去最高に達した。