ハーマンインターナショナルは、JBLのコンパクトモニター「4306」を発表した。発売は11月上旬で、価格は71,400円(1本)となっている。
4306は、「4305H」の後継機種となるコンパクトモニター。同社のモニタースピーカーのエントリーモデルとなる。4305Hからのおもな変更点は、ドライバーの一新とホーンの再設計だ。ウーファーは4305Hと同様に、振動板にピュアパルプ・ホワイトコーンを採用しているが、エッジ部分を4312などと同様の「アコーディオン・プリーツ・クロスエッジ」(ギャザードエッジ)に変更。低域の速度を向上させている。コンプレッションドライバーは4305Hと同様に25mm径だが、「4319」などを初めとする同社の新世代モニターと同様に、振動板がアルミマグネシウム合金製となった。また、コンプレッションドライバーの変更とともにホーンの再設計も行われており、「4429」に近い形状となった。スタイルは、フロントに2本のバスレフポートを配置したブルーバッフルなど 4305Hを蹈襲しているが、全体的な従来はフロントバッフル全体を覆う形だったサランネットが、ホーン部分のみ露出するスタイルとなった。
周波数特性は50Hz~40kHzで、4305Hに比べて高域側が伸びている(4305Hでは35kHzまで)。クロスオーバー周波数は3.2kHzだ。許容入力は150W。インピーダンスは、従来の6Ωから8Ωに変更されている。出力音圧レベルは89dBで4305Hから変わっていない。本体サイズはW278×D300×H400mmで、4305HのW273×D284×H460mmに比べて、高さが若干低くなっている。重量は12kg。
同社によると、4306はドライバーの変更などにより、4305Hに比べて中高域の密度や解像度が大幅に向上しているとのことだ。なお、11月3日より行われる東京インターナショナルオーディオショーの同社ブースでは、メインとなるのは「S4700」などになるが、この4306の音出しも行われる予定だ。興味のある方は聴きに行ってみてはいかがだろうか。