JVCケンウッドは20日、ウッドコーンオーディオシステムの新製品「EX-A200」を発表した。発売は11月上旬となる見込みだ。直販サイト「ビクターダイレクト」での限定モデルとなっており、直販価格は169,800円。なお、本製品は「ビクター」ブランドで発売される。

「EX-A200」

2009年発売の「EX-A150」をベースにしたオーディオシステム。異方性振動板を採用するウッドコーンスピーカー「SX-WD200」、インテグレーテッドアンプ「RX-A200」、DVDオーディオ/ビデオプレイヤー「XV-A200」で構成される。室内でじっくりと音楽を聴きたいユーザーがターゲット。

スピーカーユニット

システムの要となるウッドコーンスピーカーは、スピーカーユニットの磁気回路部にメイプル材を使用。形状や位置も最適化し、不要な振動の低減を実現した。従来機でバッフル上部に垂直に配置していた2本のチェリー響棒も、縦目のスプルース響棒に変更している。加えて、吸音材の量の見直しを行ったことにより、スピーカーサイズを超える音場の広がりを可能にした。なお従来機同様に、バイワイヤリングへの対応、レコーディングスタジオのエンジニアとの連携によるチューニングなど、高音質にこだわり抜いた設計となっている。

キャビネット内部

アンプは低域再現力に優れ、歪率の少ないデジタルアンプ「DEUS(デウス)」や、独自の音質改善技術「K2テクノロジー」、振動対策のアークベースと3点支持ハイブリッドインシュレーターなどが採用されている。また、スピーカーターミナルは金メッキ処理が施されている。従来機からの改善点としてはK2カイロの定数・音質コンデンサーや内蔵パラメーターの変更などが行われた。

その他の主な仕様は次の通り。

まずスピーカー部は、ユニットにツイーターが2cmウッドドーム×1、ウーファーが11cmウッドコーン×1を採用し、定格入力がツイーター7.5W、ウーファー25W、最大入力がツイーター30W、ウーファー100Wとなっており、インピーダンスはツイーター、ウーファーともに4Ωだ。再生周波数帯域は50Hz~50,000Hz、出力音圧レベルは82dB/W・m。サイズ/重量はW163×D249×H273mm/4.4kgとなっている。

アンプ部は実用最大出力が4ch時でツイーター30W×2(4Ω)、ウーファーが40W×2(4Ω)、2ch時だと40W×2(4Ω)。クロスオーバー周波数は5.6kHzだ。音声インタフェースは、アナログ入力×2、アナログ入力(ミニ)×1、光デジタル入力×2、アナログ出力×1、ヘッドホン出力(ミニ)×1、サブウーファー用出力×1となっており、そのほかiPod用ドック端子やシンクロ端子も備えている。消費電力は35W(電源オン時)/1W以下(待機時)、サイズ/重量はW255×D289×H96mm/2.8kgだ。

DVDオーディオ/ビデオプレイヤー部は、インタフェースがアナログ音声出力×1、光デジタル出力×2、HDMI(出力)×1、コンポジット出力×1のほか、シンクロ端子×2、USBポートを備える。光ディスクを使用する場合の再生可能メディアは、DVDオーディオ、DVDビデオ、ビデオCD、スーパービデオCD、音楽CD、DVD-R(2層対応)/RW、DVD+R(2層対応)/RWで、対応するファイル形式はMP3、WMA、WAV(リニアPCM)、JPEG、MPEG-2、MPEG-1だ。なお、USB接続したストレージにCDの音源をMP3/128kbpsで録音することも可能。消費電力は11W(電源オン時)/1W以下(オフ時)、サイズ/重量はW255×D260×H96mm/2.3kgとなっている。