ウイルスバスター2012 クラウドは、これまでも「軽快」と「安全」を両立したセキュリティ対策ソフトとして、実績と人気を持つものである。本稿では、2012の新機能や強化点などをWindows版を中心に紹介する。
対応OSは、Windows XP SP3以降、Vista SP2以降、7。システム要件は、それぞれのOSが動作する環境があればよい。価格は同社直販サイトで、パッケージ版の1年版が5,980円、ダウンロード版が4,980円、またAndroidに対応したウイルスバスターモバイル1年版が2,980円、PC版とモバイル版が同梱したものが7,980円などとなっている。これまで同様、Macを含め、3台のPCにインストール可能である。詳細は、図2を参照してほしい。
Windows版2012の新機能・強化点は、以下のとおりである。
- SNSプロテクション
- 不正変更の監視
- 原因分析レポート
- ファイアウォールチューナー
- コンピュータ使用時間の制限(ペアレンタルコントロール)
- フルスキャンの高速化
- バッテリーモードでの使用電力の効率化
インストールから起動まで
ここでは、パッケージ版でインストールをしてみよう。光学ドライブにCDを挿入すると、自動的にインストーラが起動する(図3)。
[インストール]をクリックする。まず、シリアル番号を入力する。その後、使用許諾契約に同意すると、インストールとなる(図4)。
インストールが完了すると、登録情報を入力し、オンラインでユーザー登録を行う。最後に[閉じる]で登録を終了する。ウイルスバスターの保護が開始し、メイン画面が表示される(図5)。
非常にシンプルな画面で、扱いやすい。初めてインストールしたのであれば、まず、スキャンを実行しよう。[検索開始]をクリックする。クイックスキャンが開始される(図6)。
問題がなければ、図7のように表示される。
もし、ウイルスなどが発見された場合、図8のようになる。
詳細をみると、無事に削除されたことがわかる(図9)。
2012では、テーマの変更が可能である(図10)。いくつか用意されているが、自分で撮影した画像も使うこともできる。
ウイルスバスターでは、さまざなレピュテーション(評価)技術により、ユーザーを守る。たとえば、TrendプロテクトではWebレピュテーションを利用し、Webサイトの安全性をわかりやすく、色によって表示する(図11)。
もし、危険なWebサイトを閲覧しようとしても自動的に遮断される(図12)。
このように、未然に危険なWebサイトを閲覧することを防ぐことができる。2012では、さらにSNSプロテクションが追加された。mixi、Twitter、facebookなどでは、友人や知人とコミュニケーションをする機会が多い。これを悪用し、友人や知人を偽ることで、危険なWebサイトに誘導する手口が頻発している。また、Twitterでは、ショートURLが使われ、文字列だけからでは、安全性の判断がつきにくくなっている。SNSプロテクションでは、SNSに含まれるリンクの安全性の評価を行う(図13)。
赤が危険なURL、黄色は不正な可能性のあるURL、青は安全なURLとなる。ショートURLに対しても同様の表示が行われる。もちろん、危険なURLの場合、クリックしても図12のように遮断される。