文部科学省は18日、今年6月6日から実施してきた、2011年度科学技術戦略推進費「放射性物質による環境影響への対策基盤の確立」『放射性物質の分布状況等に関する調査研究』において、「文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイト」を一般公開した。
文部科学省では、地表面に沈着した放射性物質による住民の健康への影響及び環境への影響を将来にわたり継続的に確認するため、梅雨が本格化し、土壌の表面状態が変化する前の時点において、東京電力福島第一原子力発電所から概ね100km圏内の約2,200カ所で、空間線量率を測定するとともに、土壌を採取し、各土壌に沈着した放射性セシウム、ヨウ素131、プルトニウム、及びストロンチウムなどの放射性核種について、核種分析を実施し、その結果についてマップ上に表記し、公開してきた(※)。
※ 空間線量率の測定結果は8月2日、12日に公表済み、放射性セシウムの土壌濃度マップについては8月30日公表済み、ヨウ素131の土壌濃度マップについては、9月21日に公表済み、プルトニウム、ストロンチウムについては、9月30日公表済み
他方で、これまでに公開してきた資料以上に、地域ごとの放射線の影響を詳細に把握することを可能にするため、研究で実施してきた、放射線量等分布マップ(線量測定マップや放射性セシウム等の土壌濃度マップ)、及び文部科学省がこれまでに実施してきたさまざまなモニタリングの結果を拡大して確認できる「文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイト」を作成した。
「文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイト」のURLは以下の通り。
掲載マップの詳細は以下の通り。
土壌調査地点における線量測定マップ(2011年8月2日公表)
福島第一原子力発電所から100km圏内及びその圏外の福島県における走行サーベイマップ(2011年8月2日公表)
セシウム134、137の土壌濃度マップ(2011年8月30日公表)
文部科学省による航空機モニタリングの測定結果(空間線量率の測定結果、地表面への放射性セシウムの沈着量)(2011年5月6日公表以降)
サイト作成者は、日本地図センター及び独立行政法人日本原子力研究開発機構。
推奨プラウザは、Internet Explorer 7以降、Firefox 3以降、Opera 9以降、Safari 4以降のバージョンとなっている。
Internet Explorer 7 ではPNG画像に対応していないため印刷に不具合が生じることがある。Opera はバージョンにより、動作が不安定になる現象が確認されている。また、Google chromeにおいても動作することを確認している。
文部科学省では、今後、新たな測定結果が得られ次第、現在掲載しているマップを更新していくとともに、新たな種類のマップが作成され次第、必要に応じて「文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイト」において公開していく予定としている。