ソニーは18日、CDラジオメモリーレコーダー「ZS-R110CP」「ZS-R100CP」を発表した。発売は11月21日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は、ZS-R110CPが18,000円前後、ZS-R100CPが15,000円前後と見込まれる。
カセットテープが記録メディアの主役だった時代というと、今から20年は前の話だ。ZS-R110CP/R100CPは機能・操作性の両方の面で、その当時にポピュラーな存在だったCDラジカセからの置き換え機となることを想定した製品だ。
同社によると、リニアPCMレコーダーやラジオサーバーなどを求める層とは別に、メディアを入れて録音ボタンを押せば録音できるといった、単純な録音機器を求めるユーザーは、特に年長者において少なくはないという。ZS-R110CP/R100CPは、CDラジカセに近いスタイルを採用しており、ラジカセから乗り換えた場合でも、さほど違和感なく使用できる製品だ。記録メディアはSDカード、あるいはUSBメモリを使用する。これらのメディアはカセットテープと同様に、録音するジャンルなどに応じて別々のものを使用することが想定されている。
ZS-R110CPにのみ、マイクやリモコン、語学学習向けのDPCやイージーサーチなどが搭載されている点が2製品の仕様面の違いとなる。AM/FMラジオからの録音(タイマー録音可能)やCDからの録音、外部入力からの録音には、両モデルとも対応。CDからの録音は2倍速となる。USBポートには、USBメモリ以外に「ウォークマン」シリーズも接続可能で、ZS-R110CP/R100CPで録音した音楽をウォークマンで持ち出すこともできる。ウォークマンへ充電を行うことも可能だ。
両モデルとも音声出力は1.5W×2で、搭載しているスピーカーは8cm径のフルレンジユニット×2基となっている。本体サイズはW349.2×D214×H148.9mmで、重量は約2.8kgだ。電源はAC100Vのみで、電池での動作には対応していない。