ラックスマンは14日、プリメインアンプ「L-505uX」を発表した。本体色がブラスターホワイトの「L-505uX」と、シャンペンゴールドの「L-505uX(g)」がラインナップされる。L-505uXが11月中旬から下旬の発売、L-505uX(g)が12月中旬から下旬の発売。標準価格は249,900円となっている。
新世代「Xシリーズ」の第3弾となる「L-505uX」。L-505uでは限定モデルとなっていたシャンペンゴールドが、L-505uXではレギュラーモデルとなっている。同社によると、他社製のコンポーネンツと組み合わせての利用も多いエントリークラスのプリメインアンプでは、シャンペンゴールドのニーズが高いとのこと |
L-505uXは、2007年に発売した「L-505u」の後継機種。先に発売している「L-590AX」「L-550AX」に続く、最新世代「Xシリーズ」の第3弾で、同社のソリッドステートAB級プリメインアンプのエントリーモデルだ。従来機種からのおもな変更点は、電子制御アッテネーター「LECUA」の採用と、帰還回路「ODNF」のバージョンアップ、ビーラインコンストラクションを採用した本体設計などだ。フロントパネルのデザインは従来機種を踏襲しているが、内部的にはまったく別の構造となった。
LUCUAは、機械式ボリュームの問題点を排除するために、同社の上級機を中心に採用が進んできた電子制御アッテネーター。オーディオ用に使用されている機械式のボリュームでは、多少ではあるが、個々の部品によってその特性にバラつきがある。また、1つのボリュームでも左右チャンネルでレベル差が発生し、特に入力信号のレベルが低いときにはその差が顕著だ。それに対して、半導体によるアッテネーターLECUAでは特性のバラつきを避けることが可能なため、左右チャンネルの偏差はほぼゼロになる。また、機械的なボリュームでは振動の影響を避けにくいが、LECUAでは影響を排除できる点も特徴だ。
ビーラインコンストラクションは、信号経路の最短化と、信号系をノイズ源から離して配置するという2つの側面を持つ本体構造だ。従来機では筐体を上から見ると、手前に信号回路が、奥に電源トランスが配置されていた。トランスはノイズ源でもあり、信号回路となるべく離したほうが音質的には有利だ。505uXではトランスが手前に、信号回路が奥に配置されている。アンプへの入出力端子があるリアパネルの近くに信号回路をまとめることで、最短の経路で信号を伝送することが可能となっている。フロントパネルには、入力の切り替えや音量調節、トーンコントロールなどのつまみが配置されているが、ここに直接音声信号が流れているわけではない。すべてのコントローラーはマイコン制御となっており、フロントパネルに配置されているつまみは、そのマイコンに対して決まったコードを送るためだけのものだ。
ODNFは、歪み成分のみを戻すフィードバック回路で、これにより、出力信号に含まれる歪み成分のみを打ち消すというものだ。L-505uXに採用されているいるバージョンは、最新の2.3。S/N比がアップし、ドライバビリティも向上している。
連続実行出力 | 100W×2(8Ω)、150W×2(4Ω) |
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入出力 | ライン入力×4、フォノ入力(MM/MC)×1、バランス入力×1、録音入出力×1、セパレート入出力×1 |
スピーカー出力 | 2系統(AB同時出力可能 |
全高調波歪率 | 0.005%以下(1KHz/8Ω)、0.04%以下(20Hz~20KHz/8Ω) |
消費電力 | 270W(電気用品安全法に基づく数値) |
サイズ | W440×D454×H178mm(突起部含む) |
重量 | 22kg |
付属品 | リモコン、電源ケーブル(極性マーク付き) |