Motorola XOOM

米Motorola Mobilityは同社Androidタブレットの廉価版「Motorola XOOM Family Edition」を10月14日(現地時間)に発表。米大手家電量販店のBest Buyのみで、従来のWi-Fiモデルの499ドルと比較して100ドル以上安い379ドルの定価で販売する。500ドルの価格帯ではライバルに米AppleのiPad 2がおり、年末商戦を前に値下げで対抗するのが狙いとみられる。

Family Editionは10.1インチのタッチパネルを搭載したタブレットにAndroid 3.1 Honeycombがプリインストールされており、スペック的には既存モデルのMotorola XOOMのWi-Fi版と一緒である。唯一の違いは内蔵ストレージの容量であり、従来モデルが32GBだったのに対し、Family Editionでは16GBと半減している。部品コストを削減し、価格競争力を持たせるのが狙いというわけだ。またMotorolaによれば、Family EditionにはQuickoffice Pro HDなど計40ドル相当のアプリがプリインストールされており、実際の値下げ分以上にお買い得のパッケージになっているという。このほかFamily Editionの名前にもみられるように、Kid Mode by Zoodlesを使ったペアレンタルコントロール機能で子供が操作するコンテンツやアプリに制限を加えたりと、複数人でシェアして使う用途を想定した仕掛けが用意されているようだ。

販売は前述のように全米のBest Buy店舗またはBestBuy.com経由での販売となり、提供開始は10月16日以降。またWall Street Journalによれば、379ドルという価格はキャンペーン特価であり、ゆくゆくは399ドルの価格設定になる見込みだという。それでも現行モデルからは100ドルの値下げであり、ユーザーの財布にはやさしくなっている。もともと今年2月のデビュー時に3G版が799ドル、Wi-Fi版が599ドルの価格でスタートしたXOOMだが、7月には3G版が599ドル、Wi-Fi版が499ドルへと値下げされている。製品パッケージこそ異なるものの、今回のFamily Editionは2回目の値下げといえ、比較的高価格帯で登場したiPadのライバルであるタブレット製品たちが価格競争のステージへと突入しつつあることがうかがえる。

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