ソニーは14日、ポータブルナビゲーションデバイス(PND)「nav-u」の新製品「NV-U97VT」「NV-U97V」を発表した。11月12日に発売する。NV-U97VTはFM VICSチューナー搭載モデルで、NV-U97Vは非搭載モデル。価格はいずれもオープンで、推定市場価格はNV-U97VTが65,000円前後、NV-U97Vが55,000円前後となる見込みだ。
アナログ地上波の終了で内蔵テレビチューナーが使えなくなったことを機に、カーナビを買い換えるという動きが起こっている。ワンセグ視聴が可能なPND(今回の2モデルもワンセグ対応)は、手軽な選択肢となっているが、画面サイズが一般的なナビに比べて小さい製品が多い。新モデルでは、カーナビで一般的な7V型・480×272ドット表示(WQVGA)のディスプレイを採用することで、カーナビに慣れたユーザーでも今までどおりの画面サイズで使用できる。これまでnav-uのラインナップでは、「NV-U3DV」の採用する6.1V型が最大の画面サイズだった。
機能面も充実している。搭載するメモリの容量は8GBで、地図はゼンリン製(2011年4月時点のデータ)。1,300エリアの市街詳細地図も収録。グルメぴあなどを初めとする10冊分のガイドブックに掲載されていた、約2万件のスポット情報を収録するとともに地図サイト「PetaMap」とも連携可能。nav-u専用の無料追加ガイドブックダウンロードサイトも用意されている。また、内蔵している渋滞統計情報に加えて、NV-U97VTではFM VICSからの情報を基に、道路の混雑状況に応じた適切なルート検索が利用可能。オプションのVICSビーコンユニットを利用することもできる。
従来好評だった、2方向のジャイロセンサーと3軸の加速度センサーを組み合わせた「POSITION plus GT」は引き続き搭載。GPSの電波をキャッチできないトンネルや高架下などでも、自車の位置を高精度に検出し、長さ10km程度のトンネル内でも自車の位置が表示される。
また、ルート設定を行った後の全体確認時に、コース全体をイメージしやすくするために、通過する道路名と距離を一覧表示する「ルート詳細表示」機能や、等高線が表示される「アウトドア地図」が新搭載されている。ルート案内時に英語でのアナウンスも選択できるようになった。
本体サイズは約W192×D23×H115.4mm、重量は約440g。パッケージにはクレードル、シガー電源コード、ACアダプター、USBケーブル、取り付けシートが同梱される。