JR北海道は13日、札沼線(学園都市線)桑園~北海道医療大学間で進められている電化設備整備に関して、第1次電化開業を2012年6月、全面電化開業を2012年10月と発表した。
同区間は札幌近郊区間として沿線人口が増加し、桑園~新琴似間が高架化され、八軒~あいの里教育大間の複線化されるなどサービス改善が進められた。しかし現在も非電化で、使用されるディーゼルカーの老朽化も進んだことから、2011年度末の完成をめざして電化設備の工事が行われてきた。
JR北海道の発表によれば、電化設備の整備は来年3月で完了。その後は試運転など準備を進め、6月より7割程度の列車が電車での運転に。10月に全列車を電車に置き換え、ダイヤ改正を実施するという。
同区間の電化に際し、車両費85億円をかけて42両の新製車両を投入。これらの車両は札幌圏全体で共通運用が行われる予定だ。札幌圏が一体となった鉄道ネットワークの形成により、所要時分の短縮や混雑緩和などサービスのレベルアップと経営の効率化が期待されている。
なお、具体的な開業日時や運行ダイヤの詳細については、「内容が決まり次第あらためてお知らせします」(JR北海道)とのこと。