調査会社の米comScoreは10月5日(現地時間)、2011年6-8月までの3カ月間における米国の携帯電話利用動向調査を発表した。デバイスメーカー別シェアの5割を韓国メーカー2社が引き続き占めるほか、プラットフォーム別ではAndroidの躍進が目立つ。また用途も従来のショートメッセージ中心のものから、アプリやSNSなどよりリッチなサービス利用が増えるなど、用途の多様化がうかがえる。

同社のcomScore MobiLensによる調査は、対象を13歳以上の米国内3万人のユーザーを対象にしている。メーカー別シェアでは引き続きSamsungがトップで25.3%となり、伸び率もAppleを除外すれば上位陣で最も大きい。また2位のLGの21%のシェアを合算すると、韓国メーカー2社だけで米国の携帯端末シェアで5割を占めている。またAppleの市場シェアはおよそ10%となる。

■2011年6-8月期の3カ月間調査における携帯電話のメーカー別シェア
メーカー名 2011年5月 2011年8月 変化率
Samsung 24.8% 25.3% 0.5
LG 21.1% 21.0% -0.1
Motorola 15.1% 14.0% -1.1
Apple 8.7% 9.8% 1.1
RIM 8.1% 7.1% -1.0
合計 100.0% 100.0% N/A

スマートフォンのプラットフォーム別でみると、Androidの大幅な躍進が目立つ。シェアも43.7%と最大勢力だ。この勢いが続くのであれば、シェア5割超は目前だといえる。Appleも引き続き躍進しており、現在のシェアは27.3%。一方で減少が目立つのがRIMで、シェアはついに2割を切ってしまった。残りのMicrosoftとSymbianはほぼ動きがなく、安定している。SymbianはNokiaの最近の動向もあり、今後半年間はMicrosoftと合わせて動きに注視する必要があるだろう。

■2011年6-8月期の3カ月間調査におけるスマートフォンのプラットフォーム別シェア
プラットフォーム名 2011年5月 2011年8月 変化率
Google 38.1% 43.7% 5.6
Apple 26.6% 27.3% 0.7
RIM 24.7% 19.7% -5.0
Microsoft 5.8% 5.7% -0.1
Symbian 2.1% 1.8% -0.3
合計 100.0% 100.0% N/A

携帯電話の用途では、アプリのダウンロードやSNS/Blogへのアクセス、Webブラウジングの伸びが目立つ。だがSMSのようなテキストメッセージ送信もいまだ用途の大部分を占めており、メールが連絡手段として重要な位置付けにあることがうかがえる。

■2011年6-8月期の3カ月間調査における携帯電話(スマートフォン/非スマートフォン含む)の用途別シェア
用途 2011年5月 2011年8月 変化率
他の携帯電話へのメッセージ送信 69.5% 70.5% 1.0
Webブラウジング 39.8% 42.1% 2.3
アプリのダウンロード 38.6% 41.6% 3.0
SNSやBlogへのアクセス 28.6% 30.9% 2.3
ゲーム 26.9% 28.5% 1.6
音楽を聴く 18.6% 20.7% 2.1
合計 100.0% 100.0% N/A

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