NECならびにNECアクセステクニカは6日、2.4GHz帯(IEEE802.11b/g/n)と5GHz帯(IEEE802.11a/n)を同時に利用でき、最大450Mbpsの無線LANとGigabit Ethernetに対応した無線LANルータ「AtermWR9500N(HPモデル)」を発表した。10月下旬より発売し、価格はオープン。店頭予想価格は15,000円前後で、本体が2個セットになった「AtermWR9500N(HPモデル)イーサネットコンバータセット」が27,000円前後。
「AtermWR9500N(HPモデル)」
送信×3/受信×3(2.4GHz帯は送信×2/受信×2)のアンテナを内蔵し、5GHz帯のIEEE802.11a/n利用時で最大450Mbps通信に対応。2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nは最大300Mbpsだが、電波が混み合っている2.4GHz帯では、最大450Mbpsの通信モードにできる場面がほとんどないことから、最大300Mbpsになっている。無線LANの接続機能は、らくらく無線スタート、WPS。
節電機能では、LANポートに接続した機器が通信してないときは電力消費を抑える「省電力型イーサネット(EEE)機能」や、通信速度や一部の機能を制限する「ECOモード」、未使用LANポートへの電源供給を制限する「LANポート自動節電」機能などを利用することで、最大70%の節電になるという。
「ホームIPロケーション」機能によって、外出先からホームIPロケーション名でのアクセスが可能。有償のダイナミックDNSサービスも利用でき、NECビッグローブの「ダイナミックDNSサービス」やGMOインターネットの「お名前.com」に対応する。
ルータとしての主な機能は、マルチSSID(ネットワーク分離可能)、ESS-IDステルス、無線LANアクセスポイントモード(ルータ機能の無効化)、不正アクセス検出、PPPoEブリッジ、PPPoEマルチセッション、IPv6ブリッジ、VPNパススルー、DMZホスティングなど。セキュリティはWEP(152/128/64bit)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(TKIP/AES)、MACアドレスフィルタリングなど。
Gigabit Ethernetに対応したWANポート×1と有線LANポート×4を備える。USB 2.0×1も搭載し、接続したUSBメモリなどのデータを共有して閲覧したりできる。本体サイズは約W35×D111×H152mm、重量は約300g。
なお、AtermWR9500N(HPモデル)イーサネットコンバータセットは、AtermWR9500N(HPモデル)本体×2を同梱。うち1つは子機モードになっており、すぐに親機/子機の通信が行える。子機モードの本体には、Gigabit Ethernetポート×5のすべてに有線LAN機器を接続できる。大画面テレビやレコーダー、ゲーム機など、最大5台の機器をまとめて無線化することが可能。
「AtermW8160N(STモデル)」
合わせて、IEEE802.11b/g/nに対応した最大300Mbpsのエントリーモデル、「AtermW8160N(STモデル)」も発表した。発売は10月下旬より。
ラインナップは本体のみの「AtermW8160N(STモデル)」と、USB接続の子機「WL300NU-GS」がセットになった「AtermW8160N(STモデル)USBスティックセット」の2種類。価格はオープンで「AtermW8160N(STモデル)」が4,500円前後、「AtermW8160N(STモデル)USBスティックセット」が7,500円前後。
ハイエンドのAtermWR9500N(HPモデル)とのおおまかな違いは、通信速度が最大300Mbps、有線LANが10BASE-T/100BASE-TX、省電力イーサネット機能/TVモード/USBポートを省略、および子機モードにはできないことなど。
ルータとしての主な機能は、マルチSSID(ネットワーク分離可能)、ESS-IDステルス、無線LANアクセスポイントモード(ルータ機能の無効化)、不正アクセス検出、PPPoEブリッジ、PPPoEマルチセッション、IPv6ブリッジ、VPNパススルー、DMZホスティングなど。セキュリティはWEP(152/128/64bit)/WPA-PSK(TKIP/AES)/WPA2-PSK(TKIP/AES)、MACアドレスフィルタリングなどに対応する。
アンテナは送信×2/受信×2の内蔵タイプ。10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応したWANポート×1と有線LANポート×4を備える。本体サイズは約W35×D128×H160mm、重量は約300g。