米Appleは10月4日(現地時間)に開催されたイベントの中で、iPhoneの最新モデルとなる「iPhone 4S」を発表した。外観はiPhone 4を引き継いでいるが大幅な機能強化が行われており、単体でGSMAとCDMAの2つの通信方式に対応する。カラーはブラックとホワイトの2色。10月7日予約受付開始、10月14日発売となる。日本での取り扱いについては、KDDIからの販売があることが言及された。
iPhone 4Sは、外観こそiPhone 4と変わらないものの、デュアルコアA5チップの搭載で、2倍のCPUパワー、7倍のグラフィックパフォーマンスをを実現。さらに8時間の3G通話が可能とバッテリ性能も強化した。また、アンテナの改善により、従来の2倍の14.4Mbpsのダウンロード速度を実現(HSDPA時)。CDMAとGSMに両対応することにより、世界中でGSMネットワークによるローミングを利用できるという。プラットフォームはiOS 5。
カメラ機能も大幅に強化されており、8メガピクセルカメラを搭載。従来機にくらべ、ピクセル数で60%増しとなっている。レンズもf/2.4に大型化し、より精細で明るい撮影を可能にするハイブリッドIRフィルタを搭載。デュアルコアA5チップに内蔵されたイメージングプロセッサとiOS 5によりスピードも改善され、iPhone 4Sのカメラアプリは起動が高速化し連続撮影スピードも2倍に向上した。また動画撮影は1080pに対応し、撮影時に手ブレ補正機能を利用できる。感度も向上しており、暗所での撮影にも対応できるようになった。
販売開始は10月14日で、この時点では日本のほか米国、オーストラリア、カナダ、イギリス、フランス、ドイツで発売となる。予約は10月7日より受け付ける。10月末までには、上記のほか22カ国で発売となる。
米国における価格は16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドル、64GBモデルが399ドルと発表されているが(いずれも別途新規2年契約の場合)、日本における価格については言及されていない。