竹製車椅子

日本航空は3日、旅客サービス3商品で日本デザイン振興会より2011年度 「グッドデザイン賞」を受賞したと発表。受賞商品は竹製車椅子、国際線エグゼクティブクラスシート、パリ線ミール(機内食)となっている。

竹製車椅子は、車輪やブレーキなどに金属を使わず仕上げた車椅子。これまで金属製車椅子の利用者は、車椅子の金属が空港内保安検査場の検知器に反応するため、ボディチェックを受ける必要があったが、この竹製車椅子は金属反応が出ないため、車椅子のまま保安検査場を通過し、搭乗口まで行くことが可能となる。配備空港は2011年10月現在、大分空港、羽田空港(国内線)、大阪国際(伊丹)空港となっている。

JAL国際線エグゼクティブクラスシート「JALスカイリクライナー」は、ラウンドシェイプのシートバック、薄く軽やかに見せるダブルレイヤードスタイルが特徴的なシート。

JAL国際線エグゼクティブクラスシート「JALスカイリクライナー」

パリ線ミール(機内食)はプレミアムエコノミークラスとエコノミークラスのミールが受賞。立体的なトレイマットが特徴となっており、乗客が折りたたまれたトレイマットをめくると、その下に料理があるといったデザインになっている。

パリ線ミール(和食と洋食)

3商品共に、評価基準の1つである「サステナブル社会の実現」に向けて取り組んだといい、竹製車椅子は自然界に生息し、生態循環が早い竹の部品を多く取り入れている。また、航空機の軽量化は、低燃費実現のためにも必須課題であり、JALスカイリクライナーは金属素材やシートファブリックの素材で軽量化、パリ線ミールではワインボトルをプラスティック容器にするなどして軽量化を実現しているという。