KDDIは30日、同社携帯電話の電池パックで、発熱・膨張し、発煙や溶解に至る場合があることを確認したため、対策品への交換を実施すると発表した。対象となるのは、au携帯電話「W52CA」「EXILIMケータイW53CA」(カシオ計算機製)、「Mobile Hi-Vision CAM Wooo (HIY01)」(日立コンシューマエレクトロニクス製)の電池パック。オプション品の電池パックを含め、約201万個にのぼる。

対象電池パックを搭載する端末

対象の電池パックに対して、外部から電池内セパレータに損傷を受ける力が加わった場合、その後の使用中に電池パック内部で短絡(ショート)が発生することで、発熱・膨張し、発煙や溶解に至る場合があるという。現在判明している例で、au携帯電話「W52CA」、「EXILIMケータイ W53CA」の充電中に、電池パックが発熱・膨張し、発煙や溶解した事故が8件発生している。

同社のユーザーへの対応としては、対象品を利用しているすべてのユーザーに対して、準備が整い次第、書面にて告知の上、順次、対策された交換用の電池パックを送付するとしている。同社では、利用中の対象品については、電池パックの表面にキズ、ヘコミなどが認められる場合は、速やかに利用を中止のうえ、同社窓口への連絡を求めている。

キズやヘコミの例

対象電池パックの確認方法や、同社への各種確認窓口について、詳しくはこちらの同社Webサイトにて確認いただきたい。