Mozillaは9月27日、ブラウザ「Firefox 7」(Windows/Mac/Linux)をリリースした。

Firefox 7.0

新版ではメモリ管理が大幅に改善された。メモリー使用量が多くのケースでバージョン6よりも20%-30%少なく、特に効果が高いケースでは最大50%減になる。またJavaScriptのガベージコレクション機能が改良されており、利用していないメモリーが従来よりも頻繁に解放される。これらの変更によってブラウジング全般でブラウザがレスポンス良く動作し、またメモリー不足のトラブルも減少する。たくさんのタブを同時に開いたり、数多くのソフトウエアを同時に使用するヘビーユーザーは特にメモリー管理改善の効果を実感できるという。

Direct2Dを用いたグラフィックスAPIであるAzureが追加されており、Windowsでのcanvas要素のレンダリング速度が向上している。このほか、Webページのロード時間やナビゲーションを開発者が正確に把握できるWeb Timing API、text-overflow: ellipsisをサポート、MathML対応が強化された。

ユーザーインターフェイスの変更は1点。初期設定でアドレスバーの「http://」が非表示になった。アドレスバー内でより長いURLを確認でき、逆に他の通信プロトコルの接頭辞は表示されるので「https://」などを意識しやすくなった。

またFirefox Syncが改善され、ブックマークやパスワードの追加・変更が瞬時に同期されるようになった。