本誌でも以前より紹介している話題だが、米Amazon.comが今週にも同社ブランドのタブレット製品を発表する見込みだという。英Reutersが9月26日(米国時間)に伝えている。23日にはメディア関係者に対して米ニューヨークでのイベントの招待状を発送しており、この場でお披露目となりそうだ。

Reutersによればプレスカンファレンスの日程は現地時間の9月28日で、BGC Partners のアナリストColin Gillis氏が同紙に対して「同日はタブレットの日となる」と説明しているという。Amazon.comのタブレットは以前よりAndroidベースであることが伝えられているが、Gillis氏によれば「Amazonのことを知っていれば、当然アグレッシブな価格で攻めてくるだろう」とのことで、価格面で既存のタブレット製品群に対して非常に競争力のあるものとなりそうだ。同社は電子書籍や動画、音楽コンテンツの流通で最大手の1社であり、タブレットをコンテンツ拡販のためのツールと見据えている。一方で売上はコンテンツそのものから得ることが可能なため、タブレットの本体価格を抑えて出荷台数を増やす戦略を採ることができるわけだ。これがAmazon.comブランドのタブレットが注目を集める理由の1つである。

また米TechCrunchによれば、このタブレットは7インチのサイズで、価格帯も250ドル程度になることが想定されるという話を伝えている。これはAmazon.comがタブレットの位置付けでどういった用途を想定しているかを示しているものと考えられ、その意味でより大型のiPadとの市場の棲み分けが気になるところだ。