Fusion搭載のNano-ITXマザーが初登場

AMDのFusion APUを搭載したNano-ITXマザーボード「NANO-AF2S1A」がPC DIY SHOP FreeTに入荷、販売が開始された。Fusion搭載のMini-ITXマザーはすでに各社から発売されていたが、12cm角のNano-ITXマザーとなるとこれが初めて。同ショップでの価格は32,800円で、60WのACアダプタが付属するモデルは34,800円。

メーカー不明の「NANO-AF2S1A」。Nano-ITXの新製品も久しぶりだ

組み込み向けモデルのようだが、メーカー名らしきものは書かれていない

搭載CPUは組み込み向けFusion「Gシリーズ」の「G-T56N」だという。中国語のマニュアルには、動作クロック1.6GHz、内蔵GPUはRadeon HD 6310との記載があるが、AMDのスペックではT56Nの動作クロックは1.65GHz、内蔵GPUはRadeon HD 6320であり、多少の食い違いもある。デュアルコアながらTDPは18W。性能はE-350とほぼ同じと考えていいだろう。

基板は半分くらいCPUクーラーに覆われているが、メモリはDDR3-1066のSO-DIMMスロットを1つ用意(最大4GB)。背面には拡張用のMini PCI Expressスロットもある。組み込み向けの特殊なモデルながら、バックパネルのインタフェースはHDMI×2、USB×4、LAN、オーディオと汎用性は高い。電源はACアダプタのみ対応だ。

マニュアルは中国語のみ。漢字だと何となく分かるのもありがたいところ

写真では見えにくいが、とりあえず十分なインタフェースを備える

ただ、格納できるケースがないため、店員M氏のような"改造PC"シリーズ向けとも言える。小型の上に厚さもないので、いろんなモノに組み込めそうだ。