オーディオテクニカは20日、「アートモニターヘッドホン」シリーズの新モデル「ATH-A900X」「ATH-A700X」「ATH-A500X」を発表した。発売は10月14日。価格はオープンで、推定市場価格はATH-A900Xが20,000円前後、ATH-A700Xが15,000円前後、ATH-A500Xが10,000円前後と予想される。
3製品は、2002年に発売した初代「アートモニター」シリーズ「ATH-A90」「ATH-A70」「ATH-500」の後継モデル。「アートモニター」シリーズは、原音再生を基本ポリシーとする密閉型モニターヘッドホンで、専用設計された53mmの大口径ドライバの採用などが特徴。今回リニューアルされた3製品は、同シリーズのスタンダードクラスのモデルで、これらの上に、よりハイグレードなATH-A2000X/A1000Xが存在する。商品サイクルが短くなっている昨今では驚くべきことだが、初代アートモニターは9年間にわたり、登場時から何の変更もされないまま販売が継続されてきたロングセラーモデルだ。
新モデルでは、ドライバーを再設計するとともに、D.A.D.S.(Double Air Damping System:ハウジング内に設けたサブキャビネットによって空気をバネとして活用し、低域の再生能力を向上させる)構造を新採用。さらに、従来はATH-A2000X/1000Xにのみ採用されていた、大型ヘッドホンの装着感を向上させる3D方式ウイングサポートも取り入れられた。ATH-A900X/A700Xでは、ボビン巻きボイスコイルを採用。さらにATH-Z900Xでは、巻き線の線材にOFCが使用されている。
なお、アートモニターシリーズと同時に、オープンエアー型のモニターヘッドホン「エアーダイナミックヘッドホン」シリーズの「ATH-TAD500」「ATH-TAD400」「ATH-TAD300」「ATH-TAD300TV」も10月14日に発売されることが発表されている。いずれも価格はオープンで、推定市場価格はATH-TAD500が7,000円前後、ATH-TAD400が5,000円前後、ATH-TAD300が3,000円前後、ATH-TAD300TVが4,000円前後。
型番 | ATH-A900X | ATH-A700X | ATH-A500X | ATH-TAD500 | ATH-TAD400 | ATH-TAD300 | ATH-TAD300TV |
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出力音圧レベル | 100dB/mW | 96dB/mW | 93dB/mW | ||||
再生周波数帯域 | 5Hz~40kHz | 5Hz~35kHz | 5Hz~30kHz | 15Hz~27kHz | 18Hz~25kHz | 20Hz~22kHz | |
最大入力 | 2,000mW | 1,000mW | 500mW | 700mW | 500mW | 300mW | |
インピーダンス | 42Ω | 38Ω | 48Ω | 35Ω | 34Ω | ||
質量(コード除く) | 330g | 290g | 約275g | 約240g | 約230g | ||
コード | 3m(片出し/布巻き) | 3m(片出し) | 3m(両出し) | 5m(両出し) |