楽天リサーチは21日、住宅購入を検討している全国の20~69歳の男女を対象に実施した住宅ローンに関するインターネット調査の結果を公表した。これによると、「即金で全額を支払う」と答えた人以外に、住宅購入に当たって借り入れる金額を聞いたところ、「1,001万円から3,000万円以内」が53.0%で、全体の5割以上を占めた。

今回の調査は、8月26日~28日の3日間、楽天リサーチ登録モニター(約210万人)の中から住宅購入を検討している全国の20~69歳の男女計1,000人を対象に行った。

これによると、住宅を購入する際に頭金をどれくらい用意するかを聞いたところ、「即金で全額を支払う」が最も多かった(17.2%)。次いで、「購入金額の10%程度」が16.1%、「購入金額の20%程度」(15.0%)、「購入金額の30%程度」(14.4%)が続いた。

次に、上の質問で「即金で全額を支払う」と答えた人以外に、住宅購入に当たって借り入れる金額を聞いた。結果は、「2,001万円~3,000万円以内」(27.5%)、「1,001万円~2,000万円以内」(25.5%)、「501万円~1,000万円以内」(13.4%)が上位3位の回答となった。1,001万円から3,000万円以内で、全体の5割を超えた(53.0%)。

金融会社および会社から借入予定の金額(n=828) 単位:%

借り入れのタイプは、「完全固定金利型」が54.9%でトップだった。「低金利が持続している現在、固定金利で支払うのが得という判断が主流のようだ」(楽天リサーチ)。以下、「変動金利型」(38.1%)、「固定期間選択型」(30.3%)が続いた。

返済予定年数で最も多かったのは、「20年以内」で41.6%だった。続いて「35年以内」(33.6%)、「10年以内」(24.3%)だった。 住宅ローンの借入先として検討している金融機関のトップ3は、「三菱東京UFJ銀行」(14.4%)、「三井住友銀行」(10.3%)、「みずほ銀行」(8.2%)だった。「地方銀行」という回答も10.2%あった。

借入先を見つけるための情報源(複数回答可)で最も多かったのは「インターネット」で、約6割(59.8%)だった。以下、「金融機関の情報提供」(51.3%)、「不動産会社の情報提供」(35.0%)、「友人や知人等からの口コミ」(28.1%)などの結果となった。

借入先を見つけるための情報源(n=709) 複数選択 単位:%

ローン設計についての意見を聞いたところ、「毎月の返済が多少多くなっても、借り入れ時の負担を抑えたい」が49.5%、「借り入れ時の負担の費用が多少多くなっても毎月の返済額を少しでも抑えたい」が50.5%と、結果はほぼ同数となった。

今後の住宅ローンの金利についての意見を全員にたずねたところ、「あまり変わらない」(40.2%)、「やや上昇」(33.6%)、「低下するが、そのうち上昇する」(16.8%)などの結果となった。