iPhone/iPod touch用アプリを通じて、簡単に写真の加工・共有を楽しめる写真専門のソーシャルサービス「Instagram」。Twitterのような手軽さが評価され、昨年10月の提供開始から1年弱で1000万人近い利用者を集めた。そのInstagramの初のメジャーアップグレードとなる「Instagram 2.0」が9月20日にiTunes App Storeに登場した。これまでフィルターやティルトシフト・エフェクトの追加は行われていたが、それらの基盤である技術レイヤーが今回初めて刷新され、画像処理性能が大幅に強化された。
Instagramの人気を高めているのは、豊富なフィルターとエフェクトである。これらをユーザーが次々とスムースに切り替えられることでInstagramが面白いものになる。そこでバージョン2.0では、より素早くレンダリングされるようにフィルターが書き直された。表示が従来の200倍以上も高速になり、撮影した写真をフィルター加工するだけではなく、撮影時のライブフィルターが可能。カメラを構えてフィルターを選択し、フィルター加工の仕上がりを確かめながら撮影できる。またSelective blurも従来版より100倍以上高速になっており、ライブプレビューを含め、より快適にティルトシフト効果を適用できる。
もう1つの強化点が、プロ、アマチュアを問わず、数多くのInstagramユーザーから要望が寄せられていたという高画質対応だ。Instagram写真のサイズが、従来の612×612から1936×1936に拡大された(iPhone 3GSでは1536×1536)。ただし、アプリからアップロードされる写真は612×612のままで、高画質版の写真はデバイスのカメラロールに保存されるのみ。サードパーティのWebサイト/アプリ(Flickr、Facebookなど)との連係機能でも、高画質版は共有できない。
このほか、すべてのフィルターで写真枠のオン/オフをユーザーが選択できるようになり、撮影した写真をカメラ内でワンクリックで写真を回転できるようになった。新フィルターも「Amaro」「Rise」「Hudson」「Valencia」の4つが追加された。これらは7万5000人近いフォロワーを持つ@coleriseとのコラボレーションで完成したそうだ。
Instagram 2.0の対応デバイスは、iOS 4.2.1以上のiPhone 4、iPhone 3GS、iPod touch (第3世代/ 第4世代)、iPad 2/iPad。iTunes App Storeから無料で入手できる。