パナソニックは20日、ポータブルSSDナビゲーションシステム「旅ナビ CN-MH01L」と、「ゴリラ CN-MC01L」を発表した。発売は11月中旬。価格はオープンで、推定市場価格はCN-MH01Lが43,000円前後で、CN-MC01Lが40,000円前後。
CN-MH01Lは、ナビゲーション機能と観光ガイドとを融合した製品。交通機関を降りた後の徒歩移動時に便利な、歩行用地図と歩行モード「おでかけウォーク」を搭載するほか、旅行ガイドブックからの豊富な情報を収録している。1号機の「CN-SG500」が、アクティブなシニア層をメインターゲットとした製品であったのに対して、CN-MH01Lがメインのターゲットとするのは20~30代の女性層だ。4.3V型ワイド液晶(静電タッチパネル式)を採用しつつも、本体サイズはW78×D14×H137mmと従来モデルから約38%容積を減らし、持ち歩きの邪魔にならないレベルの薄型化を実現した。重量も170gと軽量化されている。また、8GBのmicroSDカードには、旅行ガイドブック約120冊分の「るるぶDATA」や、全国33冊分・約7,800件の「タビハナ」データを収録している。
目的地への案内だけでなく、歩いている途中で近くのお薦めスポットを知らせてくれる「寄り道コンシェルジュ」も搭載。本体には、GPSと連動するカメラが搭載されており、撮影した施設の詳細情報が画面に表示される「何これカメラ」機能や、雑誌や広告などをマクロモードで撮影すると、画像内の電話番号からその位置情報を読み取り保存しておいてくれる、「MYガイドブック」機能なども搭載されている。
一方のCN-MC01Lは、自転車での使用を考慮した製品。自転車取り付け用のクレードルが付属しており、自転車に手軽に設置することが可能だ。本体はIPX5相当の防滴仕様で、全方向からの噴水流でも影響を受けない。そのほか、屋外の日光の下でも視認性が確保できる「ハイコントラストメニュー」も用意されている。また、速度や走行距離、走行時間、消費カロリーなどを表示させることも可能だ。本体サイズはW117.8×D18.5×H81mm、重量は215g。液晶画面は、旅ナビと同様に4.3V型のものを採用する。
もちろん、自転車乗車に適したナビモードも装備する。自転車モードと車モードは、同じように車両の通行が可能な道路をルート検索の対象としているが、実際のナビゲーション時には、異なった動きをするようになっている。例えば、車用のナビだとルートを外れた際に元のルートに戻るように誘導が行われるが、自転車モードでのナビゲーションでは再度ルート検索を行い、最適なルート設定を行う。これは自動車と違い、通ってきた道を戻るのに労力を掛けさせないためと、自転車の機動性を考慮したためだ。
スマートフォンにも地図機能やナビゲーション機能は搭載されているが、同社によると、最も大きな違いとなっているのがナビとしての完成度だという。さまざまな条件でのルート検索の的確さ、そしてGPSと電子コンパスによる位置測定の正確さなどは、専用機ならでは。さらに、バッテリーでの駆動時間の長さも大きなポイントだ。CN-MH01Lでは最長9時間、CN-MC01Lでは最長15時間の連続使用が可能で、2~3時間程度しか連続使用できないスマートフォンでのナビとは、大きな開きがある。