キヤノン、新エンジン「DIGIC 5」や35倍ズーム搭載機など新「PowerShot」

キヤノンは16日、デジタルカメラ「PowerShot」シリーズの新製品「PowerShot SX40 HS」および「PowerShot SX150 IS」の2モデルを発表した。発売は2機種とも9月23日、価格はオープン。推定市場価格はPowerShot SX40 HSが60,000円前後、PowerShot SX150 ISが20,000円前後だ。

新エンジン「DIGIC 5」搭載の35倍ズーム機「PowerShot SX40 HS」

PowerShot SX40 HSは焦点距離24～840mm相当(35mmフィルム換算)の光学35倍ズームレンズを搭載するモデル。レンズのF値はF2.7～F5.8となっている。一般的に、望遠撮影時は手ブレが発生しやすいが、本モデルでは新たに「マルチシーンIS」を搭載してブレを軽減。マクロ撮影、流し撮り、動画撮影、三脚利用など、状況に応じて最適なブレ補正を行ってくれるのだ。

さらに本機では、新しい画像処理エンジン「DIGIC 5」を搭載。ノイズの低減処理に新しいアルゴリズムを採用したり、従来エンジン「DIGIC 4」の約4倍の情報を参照したりといった強化が図られ、さらなる高画質化を実現する。なお、情報の処理速度もDIGIC 4の約6倍と大幅に高速化された。これにより、約10.3枚/秒という高速連写が可能になった(ただし、一度に撮影できるのは8枚まで)。

撮像素子は有効約1,210万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)で、最大1,920×1,080ドット(フルHD)/24fpsの動画撮影も可能だ。背面に搭載される液晶モニターは2.7型・約23万ドットのバリアングルタイプ。

利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード、サイズ/重量はW122.9×D107.7×H92.4mm/約600g(バッテリー、メモリーカード含む)。

初心者でも使いやすい12倍ズーム機「PowerShot SX150 IS」

PowerShot SX150 ISは焦点距離28～336mm相当(35mmフィルム換算)の光学12倍ズームレンズを搭載するモデル。レンズのF値はF3.4～F5.6だ。

本機においても、新機能・マルチシーンISを搭載。撮影状況に応じて、最適なブレ補正を行ってくれる。また、必要なボタン操作を最小限に抑え、モニター画面もスッキリした表示の「らくらくモード」を搭載。初心者でも迷わず操作できるようになっている。

なお、画像エンジンは従来機と同じ「DIGIC 4」となっている。そのほかの主なスペックは、撮像素子が有効約1,410万画素の1/2.3型CCDで、最大1,280×720ドット/30fpsの動画撮影も可能だ。液晶モニターのサイズ・表示画素数は3型・約23万ドット、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードとなっている。サイズ/重量はW113.3×D45.8×H73.2mm/約306g(バッテリー、メモリーカード含む)だ。