俳優の堺雅人と女優の栗山千明が14日、東京・渋谷のNHKで行われたBS時代劇『塚原卜伝』の完成試写会に出席した。

BS時代劇『塚原卜伝』の完成試写会に出席した堺雅人と栗山千明 拡大画像を見る

『塚原卜伝』は、鹿島の剣豪・卜伝の青年期を中心にその実像に迫る時代劇。卜伝は、鹿島中古流の太刀を学び、17才で修業の旅に出て、数多の真剣勝負や合戦に臨み、一度も負傷しなかったと伝えられる伝説の剣豪だ。『塚原卜伝』では、卜伝を堺雅人、妹・真尋を栗山千明、修行の供をする山崎左門を平岳大、卜伝に恋する平賀丹後守の娘・鹿乃を京野ことみが演じている。

試写会後の会見で、堺は「みんなで試行錯誤しながら制作しました。現場のドキドキ感が伝わる作品だと思います。放送が楽しみです」とあいさつ。脚本を手掛けた山本むつみは「堺さんの雰囲気に合わせて、"朗らかで溌剌とした外の世界に憧れる若者"をイメージしました。そんな卜伝が、『戦わずして勝つ道はないのか?』という問いに、旅をしながら悩み葛藤していきます」と見どころを語った。

兄・卜伝を慕う妹役の栗山は「卜伝といえば堺さんというイメージがついてしまいましたが、宮本武蔵などの他の剣豪とは違って、素朴で純粋な感じがします。でも私は兄上と会うのが少なくて……。完成を見て、兄上がこんなに凛々しく戦っていたんだとびっくりしました」と堺の剣豪ぶりに感動した様子だった。

劇中で卜伝は、毎回様々な相手と勝負をするが、その立ち回りについて堺は「真剣は軽いんで大丈夫だったんですが、永島敏行さん(松本備前守役)と立ち回りをしたときは木刀でした。お互い首の筋がおかしくなりそうでしたね」と撮影エピソードを披露。しかし、苦労したのは剣術だけではなかったようで「台本を見て心配だったのは、剣術じゃなくて17歳の設定というのに無理があるんじゃないかなと(笑)。だから、生き生きと見えるように平さんと一緒にコミカルに見えるように頑張りました」と苦笑いしていた。

『塚原卜伝』は、BSプレミアムで10月2日(毎週日曜 18:45~)より放送スタート予定(全7回)。