ブリヂストンはこのほど、月に1回以上車を運転する男女に対してタイヤの安全に関する調査を実施し、その結果を発表した。

同社は、2011年3月1日に創立80周年を迎えたことと、日本自動車タイヤ協会(JATMA)などが推進する「タイヤの日」が4月8日であることにあわせ、毎月8日を「ブリヂストン タイヤセーフティーの日」に設定し、2011年3月から2012年2月までの1年間、毎月タイヤの安全に関する情報を発信している。今回の調査は、8月19日~21日の期間に、全国の18~69歳のドライバー1,000人(男女各500人)を対象にインターネット上で実施したもの。

それによると、ドライバーの4割以上がタイヤの「偏磨耗」という現象を知らないことが判明。偏磨耗とは、タイヤのトレッド(路面との接地面)が道路条件や使用条件などにより、部分的に異常に摩耗する現象のこと。振動や騒音の原因になるだけでなく、タイヤ寿命の短期化やタイヤ本来の性能(排水性など)を悪化させる可能性があるという。

ドライバーの4割以上がタイヤの「偏磨耗」という現象を知らないことが分かった

同社は、偏摩耗を防ぐ方法として、「タイヤの適性空気圧保持」と5,000kmを目安とした「定期的なタイヤの位置交換(ローテーション)」の2つを推奨している。しかし、今回の調査では、ドライバーの約5割が自分の運転する車のタイヤ適正空気圧を知らないと同時に、4割以上がローテーションの目安走行距離がわかっていないことが明らかになった。

同社は、これから始まる秋の行楽シーズンに向けて、出かける前のタイヤ点検を忘れないようにと呼びかけている。