LGエレクトロニクス・ジャパンは13日、3D映像の表示に対応した液晶テレビ「CINEMA 3D」シリーズの新製品「LW6500」を発表した。発売は10月上旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は55型が30万円前後、47型が24万円前後、42型が18万円前後。なお、本製品は15日より開催される「東京ゲームショウ2011」での展示が予定されている。
同社が展開する3D対応テレビ「CINEMA 3D」シリーズのハイエンドに位置付けられる製品で、3D表示には偏向方式(FPR)を用いる。なお、2D映像から擬似的に3D映像を生成する技術も搭載。
同社では、他社の3Dテレビで多く採用されるアクティブシャッター方式と比較した偏向方式のメリットとして、右目用と左目用の映像を同時に表示するため自然な感覚で視聴可能で、フリッカー(チラつき)も抑えられる点を挙げている。3D視聴用の専用メガネは標準で2本が付属するが、家族みんなでの視聴用に6本がセットになった「ファミリーパック」を別途用意。これには、子ども用にサイズを小さめにしたものなども同梱される。価格はオープンで、推定市場価格は1万円前後だ。
また、本モデルでは新たに倍速表示技術「TruMotion240」を搭載。従来機の2倍に当たる240Hz駆動を実現しており、動きの速い映像でも残像感を抑えた表示が可能となっている。さらに、本モデルでは3D映像の明るさを向上させる「ライトブースト」技術を採用。これに加えて、LEDバックライトの部分制御も併用することで、従来機の2倍の輝度の3D映像やコントラストの高い表示を可能にした。
主要なスペックは次の通り(55型・47型・42型共通)。表示画素数は1,920×1,080ドット(フルHD)、バックライトはLED方式、コントラスト比は500万:1(ダイナミックコントラスト)で、パネルはIPSで178度と広視野角を確保する。内蔵チューナーは地上デジタル×2基、BS・110度CSデジタル×2基で、外部機器接続用のHDMI端子は4基を備えている。