東芝は13日、高画質化映像技術「レグザエンジンCEVO」を搭載する液晶テレビ「レグザ(REGZA) Z3」「レグザ ZP3」シリーズの新製品を発表した。発売は「Z3」シリーズが10月上旬、「ZP3」シリーズが11月中旬となっている。価格はいずれもオープン、推定市場価格は「Z3」シリーズの47V型(「47Z3」)が32万円前後、42V型(「42Z3」)が22万円前後、37V型(「37Z3」)が18万円前後。「ZP3」シリーズの42V型(「42ZP3」)が25万円前後、37V型(「37ZP3」)が21万円前後だ。
同社は「レグザ」シリーズの高画質化映像の処理システムとして、今春に投入した一部の製品よりレグザエンジンCEVOを採用している。同システム上で超解像などの高画質化処理を実現するソフトウェアは今まで「レゾリューションプラス6」だったが、新製品では「レゾリューションプラス7」に進化。新たにカラーテクスチャ―復元が可能になり、より自然な形での超解像処理が行えるようになった。
また、レグザエンジンCEVOは映像のフレーム間の動きを高精度に予測することが可能。通常のテレビ映像の2倍に当たる120コマ/秒という高速な投影が行えるほか、パネルとLEDバックライトの点灯・消灯を高精度に制御するバックライトスキャンを併用することで、240コマ/秒に相当する高速応答性を実現。そのほか、細かなエリアごとにLEDバックライトを制御することも、レグザエンジンCEVOは可能にしている。なお、「ZP3」シリーズにおいては、偏光フィルター方式の3D映像表示が可能だ。
新製品で新たに実現する機能としては、「レグザリンク・シェア」サーバー機能も挙げられる。これは、レグザとUSBで接続した外付けHDDに録画したテレビ番組を、家庭内LANを経由して別のデバイスで視聴できるようにするものだ。これを利用することで、リビングルームのレグザで録画した番組を、寝室のレグザで視聴できるようになる。視聴デバイスとしては、レグザ(ネットワーク対応機)のほか、スマートフォンなども利用可能だ。
主要なスペックは次の通り。「Z3」「ZP3」シリーズともに、表示画素数は1,920×1,080ドット(フルHD)、パネルはIPS、搭載するチューナーは地上デジタル×3基、BS・110度CSデジタル×2基、バックライトはLED方式、コントラストは1,600:1(ダイナミックコントラストは2,000,000:1)。HDMI入力端子は4基を搭載する(HDMIアナログ音声入力端子は1基)。