MoboTapは9月12日(米国時間)、iPad用の「Dolphin Browser HD」の提供開始を発表した。価格は無料。対応デバイスはiOS 3.2以上のiPadまたはiPad 2。

DolphinはAndroidプラットフォームで、人気の高いモバイルブラウザだ。ページ読み込みが速く、タブ機能やジェスチャーを使って快適にWebブラウジングできるのが特徴。12日時点で、11万3500人以上がAndroid版をインストールしており、Android Marketにおいて平均4.5という高いユーザー評価を獲得している。8月末にMoboTapはiPhone/iPod touch用のDolphin Browserをリリース、米サンフランシスコで12日に始まったTechCrunch DisruptにおいてiPad用のDolphin Browser HDを発表した。

タブを使ったWebページの切り替えが可能

基本デザインに大きな変更はなく、複数のページを開くとデスクトップブラウザと同じように画面上部分にタブが並び、メイン画面を左右にスワイプするとサイドバーが現れる。ただしiPhone/iPod touch用では右側のサイドバーおよび画面下部分に配置されていたツール群(ジェスチャー、ダウンロード、検索、URL共有、設定など)が、iPad用では画面右上にまとめられている。右側のサイドバーはタブバーになっており、フルスクリーン・モードでもサイドバーから素早くタブを切り換えられる。ジェスチャーを使った操作も可能。例えば画面に「T」を描くと、Twitterが自動的に開く。他にも、新しいタブからワンタップで登録したWebサイトを開けるスピードダイヤル、著名なニュースサイトやブログサイトの記事を手軽にチェックできるWebzineなどの機能を備える。

右側のサイドバーがタブバーになっているため、フルスクリーンでブラウジングしやすい

標準設定のジェスチャーのほか、任意のジェスチャーを操作機能やWebサイトのURLに割り当てられる

新しいタブに配置されたスピードダイヤルとWebzine

なお、Android版ではアドオンによる機能追加が可能だが、AppleのApp Storeでは認められないため、iOS版では同機能が省かれている。