Adobe Systemsは9月7日(米国時間)、米ラスベガスで開催中のPhotoshop World 2011で写真用のクラウドサービス「Adobe Carousel」を発表した。専用アプリケーションを備えたスマートフォン/タブレットやパソコンを使って、オンラインストレージ内の写真ライブラリにアクセスし、写真を閲覧・編集・共有できる。まずはiOS用およびMac用の対応アプリケーションが登場する。
Carouselの利用を開始するにはCarouselアプリケーションをダウンロードし、サービスのサブスクリプション契約を行う。クラウドストレージの容量に上限はなく、JPEG画像を何枚でもクラウドライブラリにアップロードできる。
1つのサブスクリプションで、モバイルデバイスやパソコンなど様々なデバイスを通じてライブラリ内の写真を楽しめるのがCarouselの特徴だ。スマートフォンやタブレットでは、マルチタッチジェスチャーを使って大量の写真でもスムーズに閲覧できる。またパソコン版だけではなく、モバイルデバイス用アプリもPhotoshopやLightroomに用いられているものをベースにした画像処理エンジンを備える。露出やホワイトバランス、彩度のワンクリック補正、スライダーを使ったコントラストや明るさの調整など、手軽かつパワフルな写真編集機能をあらゆるデバイスで利用できる。
Carouselライブラリは、Facebook、Twitter、Tumblr、電子メールを使った共有をサポートする。また家族向けのフォトカルーセルを最大5人で共有することが可能。閲覧だけではなく、アップロードや編集も行える。
Adobe Carouselアプリは、9月中にiOS版およびMac版がリリースされる。対応機器は、iOS版がiOS 4.2以上のiPhone 4/3GS、iPad、iPod touch(第4世代)、Mac版がOS X Lion(v10.7)で動作するIntel Mac。Appleプラットフォーム向けに加えて、Windows版およびAndroid版の提供を2012年前半に予定している。サービス料金は年額99.99USドル、または月額9.99USドル。ただし2012年1月31日までは年額59.99USドル、月額5.99USドルの特別価格で提供され、この期間中にサービス利用を開始すると、2年間は特別価格のままサブスクリプションを更新できる。