MMD研究所は、全国主要都市(計18カ所)でKDDI(au)、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの3社のスマートフォンを利用して、3G回線接続スピード実測比較調査を実施。首都圏主要スポット、地方の主要都市含めてほぼすべて地域でauの3G回線が最も速かった。
調査期間は、8月22日から8月29日までの8日間。調査地域は東京都の池袋駅、新宿駅、渋谷駅(ハチ公前)などの首都圏主要地域のほか、札幌、仙台、金沢、名古屋、大阪、高松、広島、福岡といった地方の主要都市。合計18カ所で計測を行なった。
調査に使用した端末は、auは「AQUOS PHONE IS11SH」、ドコモは「GALAXY S SC-02B)」、ソフトバンクは「iPhone4」。速度測定はiOS/Android向けのスピードテストアプリケーション「Speedtest.net Mobile」を利用し、平日の14:00から18:00までに同条件下で各3回計測し最速値を記録した。
その結果、首都圏主要スポット、地方の主要都市含めてほぼすべての地域で、auの3G回線が最も高速だった。このほか、参考調査として、WiMAX回線に接続可能なhtc EVO WiMAX ISW11HT(au)を、3G回線と同調査地区にて実測比較を行った。結果は、平均してダウンロードで5,000~6,000kbps、アップロードで1,500~2,000kbpsの速度を計測。関西地区では、梅田駅では14,112kbps、なんば周辺では16,182kbpsの下りの速度を記録した。同地区の3G回線速度と比較し、約5倍の速度となっている。
同社では今回の調査を踏まえ、スマートフォンの今後について、「WiMAX搭載のスマートフォンやテザリング機能を持つスマートフォン端末がより高性能化することを考えると、さらにスマートフォンのスピードが高速化していく」と予測している。