アウディはこのほど、第64回フランクフルト国際モーターショーにEV(電気自動車)コンセプトカー「Audi A2コンセプト」を出展すると発表した。
A2コンセプトは、自動車本来の機能を凝縮しつつ、3.8mの全長に4名の乗員に十分な空間が確保されているEVコンセプトカー。見る者にインパクトを与えるスタイリングとなっており、ホワイトに塗装されたダークガラスルーフは、室内に設置されたスイッチを押すと透明に変化するという。
ヘッドライトには、マトリックスビームとして知られる次世代LEDテクノロジーを採用。複数のLEDとマイクロリフレクターを組み合わせることによって、高輝度でありながら対向車のドライバーにやさしいハイビームを生み出すとのこと。
また、視界の状況に合わせて照明を変化させるテールランプ、ビームライトを照射して赤い三角マークを路面に投影するレーザーダイオードによるリヤフォグランプを装備する。フロントからリヤにかけてのウィンドウ下に設置されるダイナミックライトは、走行中にサイドマーカーライトとして機能する。さらに、アプローチセンサーが車両のオーナーを検知して、ジェスチャーコントロールによってドアのロックを解除したり、ブレーキをかけると赤い光の束がテールランプから前方へと流れて、ブレーキの強さが直感的に分かるように他のドライバーに警告を発する機能も持つ。
ステアリングホイールは、内側にタッチコントロール部が設置されており、重要な機能の多くを操作することができる。車両を始動すると、さらに2つの格納式タッチコントロールが運転席右側に展開され、ステアリングコラムとして機能するという。