ソニーは8月31日(米国時間)、6インチのマルチタッチ操作に対応した電子ブックリーダー「Reader Wi-Fi (PRS-T1)」を発表した。従来までTouch Editionと呼ばれていたカテゴリの製品で、マルチタッチ対応のほか、Daily EditionのみがサポートしていたWi-Fi機能を標準搭載することで無線ネットワークを介してコンテンツ更新が可能となった。価格は149ドルで10月より提供が開始される。
Sony Reader新製品では普及価格帯の製品でWi-Fiを標準搭載したことが最大のポイントとなる。これにより、PCレスで直接ソニーのReader Storeから書籍を購入したり、米国とカナダ地域ではWi-Fiネットワークを介してPublic Library Systemを使った書籍レンタルサービスを利用できる。またE-Inkディスプレイも新世代のPearl V220を採用しており、表示レスポンスが向上している。またマルチタッチ操作に対応したことで、画面の拡大縮小アクションが指2本によるピンチ操作で行えるようになった。
内蔵ストレージは2GB、バッテリ駆動時間は1ヶ月以上で、Wi-Fi機能をオンにした状態でも3週間の利用が可能だという。重量は6ポンド(170グラム)以下で、従来のTouch Editionから2割ほど軽くなっている。カラーバリエーションはブラック、レッド、ホワイトの3種類が用意される。前述のようにReader Wi-Fi (PRS-T1)が149ドルで提供されるが、このほか「Reader Wi-Fi with Pottermore Promotion (PRS-T1HBC)」というバリエーションも用意される。これはHarry Potterシリーズ著者のJ.K. Rowling氏とのコラボレーションでスタートしたPottermoreサイトのスペシャルコンテンツが利用可能になるプロモーションで、1作目の「Harry Potter and the Sorcerer's Stone」などがダウンロードできるなどの特典がある。