2002年にWindows用ソフトとして発売された『ダンジョン シージ』は、圧倒的なボリュームと壮大なストーリー、ゲーム中のロード時間がないシームレスなゲーム展開が楽しめるファンタジーRPG。その後、拡張パッケージや続編『ダンジョン シージ 2』が登場し、シリーズを重ねるごとにスケールアップが図られてきた。そして満を持してスクウェア・エニックスから発売されたのが、本作『ダンジョン シージ 3』だ。対応機種として、Windows版に加え、プレイステーション3版、Xbox 360版が用意されている。

本作の大きな改良点といえば、まずゲームシステムが挙げられる。操作感やメニューインタフェースなどが名作『ディアブロ』に似ており、「パーティプレイが可能なディアブロ」という印象を持つユーザーも多かったようだ。しかし今回はアクション要素が高まったほか、多彩な機能の追加によって、オリジナリティ溢れる作品となっている。もちろん、緻密で臨場感抜群のグラフィックや、ストーリーに厚みを持たせる豊富なサイドクエスト、様々な能力や追加効果を持った、武器や防具の収拾など、シリーズを踏襲するポイントも多い。

「ダンジョンシージ シリーズ」最新作がついに登場。美しいグラフィックと壮大なストーリーを堪能できる

ズームイン・ズームアウトボタンで、迫力の戦闘シーンを楽しんだり、周辺の様子をチェックしたりできる。シーンに応じて使い分けよう

インタフェースも一新。現在の装備と新しく装備するアイテムの能力を見比べてチェックすることが可能だ

広大なエッブ王国にはさまざまな運命がプレイヤーを待ち受ける!

『ダンジョン シージ 3』の物語の舞台は、かつて繁栄を極めたエッブ王国。30年前に王が殺害されて以後、若くカリスマ性のあるジェイン・カシンダーという女の先導によって、これまで王国を守護してきた「第10騎士団」は倒され、残りの騎士団も滅ぼされてしまう……。現在はエッブ王国は12の小国といくつかの自由都市に分裂。さらに王国の東部と西部の間で争いが耐えない混沌の時代になっていた。しかし、騎士団の意志を受け継ぐ子孫たちは生き残っており、ある日、彼らに集結の知らせが届く……というのが主なストーリー。王国に混乱をもたらすジェイン・カシンダーを打ち倒し、エッブ王国の平和を取り戻すことが大きな目的となる。

メインとなるキャラクターは、前騎士団長の息子ルーカス・モントバロン、伝説の種族「アルコン」の生き残りであるアンジャリ、ライフルを得意とするカタリーナ、騎士団の魔術師ラインハルト・マンクスの4人。キャラクターのストーリーが楽しめるのはもちろん、選択肢によって分岐するマルチストーリーを採用しているため、1本で何度も楽しめるタイトルとなっている。

冒険の途中で参加するキャラクターが、従来のようにキャラクターを切り替えて操作できなくなった点は大きな変更ポイント。ゲーム開始時に選んだキャラクターのみ操作可能で、ほかのキャラクターはAIが操作することになる。

剣による接近戦が得意な者、遠距離攻撃を得意とする者、魔法を得意とする者など、個性豊かなキャラクターが用意されている

会話の選択肢によって、ストーリーが変化する場合も。慎重に選択していこう

戦闘にはメインキャラクター2人まで参加できる(加えてNPCが加わる場合もある)。また、キャラクターの切り替えはメニューから行える