パーソナライズ機能を持った検索エンジンにより、ユーザーの好みや登録情報、友人らの情報を総合して抽出結果のレーティングを行い、"おすすめ"として表示する「Ness」というiOSアプリが話題を集めている。「初のパーソナル検索エンジン」と銘打ったNessは現在のところレストランのおすすめ検索機能のみを提供するが、技術的にはさまざまな用途に活用が可能とのことで、今後ソーシャルネットワークと組み合わせて応用が進んでいくかもしれない。
「Ness」はApp Storeで無料配布が行われているが、残念ながら現在のところ米国アカウントのストアでしか利用できないようだ。通常、Yelpなどのレストラン検索サイトでは、ユーザーに位置情報を入力させ(GPSを使って自動的に位置を取得する場合もある)、いくつかのジャンルで絞り込みを行って検索候補を表示するスタイルをとっている。他のサービスでもだいたい同じような仕組みが採用されていることが多い。Nessではさらに一歩踏み込み、各レストランに対するユーザーのレビュー(レーティング)を学習し、好みを自動判断しておすすめ候補を表示してくるようになる。レストラン検索の際には「Likenessエンジン」と呼ばれるレーティングによる検索システムが用いられ、こうしたユーザーの好みを反映したデータ、各店のレビュー、友人らの利用動向などをマッチングして0から100のスコアで検索結果をレーティング表示する。使えば使うほど学習して賢くなる検索サービスというわけだ。
またログイン時にFacebookとFoursquareのアカウントを入力することもでき、これらのソーシャルネットワークと連携したサービスが提供されるのもポイントだ。先ほどの友人のレストラン利用動向チェックはもちろん、チェックイン、各店のTipsなど、検索と組み合わせてより詳しい情報の入手が可能となっている。Nessのバックグラウンドの説明や利用スタイルなど、詳細なレビューがGigaOMに掲載されているので、興味ある方は参照してみていただきたい。